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【  2018年01月  】 

極夜~はじめに~

極夜(直×大)について

2018.01.08 (Mon)

直希と大河、お付き合いから5ヶ月後の2人。一途に大河を想う直希でしたが、そんな彼に、"裏切り"の匂いが立ち込めます。ある女性にどうやら夢中な様子の直希。ショックの大河に、悪運は重なるばかり―――ラブラブバカップルを爆走していた2人ですが、今回はシリアスなお話です。ですが、ダークというわけじゃありません。切ない系です。★読む(【Plogogue】へ)...

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Prologue

Prologue

2018.01.08 (Mon)

【Prologue】『風邪ですね~』大河がそう診断されたのは、日曜のテレビ出演後。朝からだるかった体は午後になれば熱を帯び、収録が始まれば頭痛を伴っていて。それでもなんとか歌い切ったものの、敏感に異変を感じたマネージャーの判断でそのまま病院へ送られた。結果は、この時期によくある風邪。の引き始め。インフルエンザではないと、薬を処方された。幸いにも他の仕事がなかったおかげですぐに帰宅し、そこまで酷い状態ではな...

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1-1

1:裏切り

2018.01.08 (Mon)

【1:裏切り】12月8日。火曜日。「おはよ~さん」某テレビ局。楽屋に向かう廊下を歩いていた大河は、目の前を歩く幸樹にタックルしながら声をかけた。「おお大河。おはよ」コートのポケットに手を突っ込んだ幸樹が、振り返りながら笑顔を見せて。そのまま2人、並んで歩き出す。「直希から聞いたけど、体調崩してたらしいね。大丈夫?」「うん。ただの風邪やで。昨日寝てたおかげで、もうバッチリ」「あは、さすが……」次の言葉を...

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1-2

1:裏切り

2018.01.09 (Tue)

「しょ…うかい…?」大河は、呟くようにその言葉をこぼした。着替える手も、止まってしまう。しかしもちろん、幸樹は気付かず、「そ。直希に女の紹介頼まれるとか、俺も驚いたわ。気に入っちゃったのかねぇ?」無邪気に、いつものニヤケ顔を見せた。「それで彼女に連絡してみたら、今夜なら空いてるって返事きて」「え…」「直希に確認したら大丈夫だって言うから…」今日、とりあえずは3人で会うんだよ。と、笑顔を崩すことなく、幸...

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1-3

1:裏切り

2018.01.10 (Wed)

「友達…と、約束しちゃってるんだ」幸樹とご飯に行くことすら打ち明けず。そうすれば幸樹も誘おうと大河なら言い出しかねないとでも思ったのか。「ていうか、病み上がりなんだから大人しくしてなって」そんな、それらしい言い訳までつけて。日曜日は、マンションまで行くと言っていたくせに、一人で寝ていろだなんて……「……そうか」大河が言えたのは、それだけだった。何で嘘をつくのだと、普段の自分なら言えるのに。やっぱり、こ...

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1-4

1:裏切り

2018.01.11 (Thu)

駐車場に出て、ひたすら真っ直ぐ、車へ向かう。早く帰りたい、帰って眠りたい。そして朝になれば、きっと解決するはずだ。体の不調も直希の裏切りも、何もかも―――「待って!!」不意に、背後から大きな声で呼ばれて。驚いて立ち止まると、「待って大河」振り返るよりも早く、肩を掴まれる。顔を向ければ、息を切らした直希が居た。「大丈夫?」恐らく慌てて着替えて追いかけてきたのだろうことが伺える彼は、大河の前に回り込むと...

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『極夜』第1章アップ完了

あとがき

2018.01.11 (Thu)

第1章、完了しました。直希に女性の気配。女性の存在を大河に隠す直希。何やら不穏な空気です。ショックの大河、ついでに風邪までぶり返したのか体調不良も重なり、弱気なご様子。普段と逆ですね。大河が必死で直希をつなぎとめようとしてました。もちろん、直希のように強引じゃないので、玉砕しちゃいましたが。直希だったらきっと、ここで詰め寄るんでしょうけどね。さて。第2章。女性が相手なら勝てない、引き止めちゃいけな...

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2:決心

2018.01.12 (Fri)

【2:決心】12月9日。水曜日。目が覚めて、大河がいちばんに感じたのは、「だ、る…」沈み込むような倦怠感だった。それだけで、1日寝たぐらいで何もかもが解決するなんていうものが、ただの現実逃避だと痛感する。カーテンを開けた窓から見えるのは青空なのに、今日も嫌な予感で1日が始まろうとしていて。重い体を起こしてベッドサイドのテーブルからスマホをとると、画面にはメッセージの着信を知らせる通知があった―――直希だ...

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2:決心

2018.01.13 (Sat)

「そうか」それだけを返して黙々と台本を読み続ける大河に、さすがの直希もおかしいと気付いた。自分から視線を逸らした彼の顔が、酷く哀しげに感じて……「大河、なんかあった?」腕を引いて、彼の動きを止める。その気遣いがまた、大河をイラつかせた。―――"なんかあった"かって? 「何もないで?」―――お前や心の中でツッコミを入れても、虚しいだけ。それに、怒ってはいけないのだと、昨日も今朝も強く決心したではないかと、言い...

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2-3

2:決心

2018.01.14 (Sun)

その日の仕事が終わったのは、21時だった。その頃には大河は絶不調で、かろうじて仕事に影響は出なかったものの、これからタクシーを呼ばなければいけないことにうんざりしていた。だから実や拓郎の車に乗せてもらいたいところだが、それが出来ない事情があるわけで。『今日、仕事の後に時間あるか?』そう、この後自分は、直希に話すことが……「大河」着替えながら小さく息を吐いた大河の隣から、そう声をかけられる。それはもちろ...

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2-4

2:決心

2018.01.15 (Mon)

「……え?」大河の言葉に、直希が目を丸くした。ゆっくりと彼に目を向けた大河は、唖然とした彼に、「しばらく離れて、考え直してみいひんか?」震える声を必死で隠しながら、そう伝えた。自分たちの場合は仕事上のパートナーでもあるわけだから全く会わないというわけではないが、要はプライベートは別にしたい、と。恋人同士が距離を置くということは、イコール"別れ"へと繋がることが多い。距離を置くという時点で上手くいってな...

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『極夜』第2章アップ完了

あとがき

2018.01.15 (Mon)

第2章、完了しました。大河、やっぱ言っちゃった( ̄□ ̄;)どうでしょう。予想どおりでしたか?一方の直希は、裏切り行為じみたことをしつつも大ショックを受けてる様子です。でも大河を引き止められないぐらい、約束相手が大事なようで。さて、運命の翌日。第3章。距離を置こうとする大河と、追いかけようとする直希。とにかくツイてない大河に、挽回の機会はあるんでしょうか。お楽しみいただけましたら、拍手をポチッといただけ...

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3-1

3:報い

2018.01.16 (Tue)

【3:報い】12月10日。木曜日。ベッドに寝転がっていた大河は、カーテンの隙間から差し込む光に、もう朝が来たことを理解した。「……しんど…」予想通り悪化した体は、大河を寝かせてさえくれなかった。昨日の夕方までは無かったはずの熱も、夜になる頃には一気に上がって。深夜には、高熱へと変化した。昨日からは食事も摂らずに薬ばかり飲んでいたせいなのか貧血のせいなのか、夜中じゅう酷い吐き気に襲われて。やっと落ち着いた...

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3-2

3:報い

2018.01.17 (Wed)

大河は、直希の予想通り仮眠室に居た。3つの2段ベッドを収容している仮眠室がいくつも用意されているこのスタジオは、出演者でも気軽に使うことができる。大河が選んだ室内は幸い誰も利用しておらず、一人で横になっていた。悪寒も気分の悪さも、相変わらず絶不調で、不安ばかりが募る。しかし一方で、深夜に自宅で耐えた症状が少し治まったようにも思えて、とりあえず収録を乗り切れそうな気もしてきた。すると不意に、スマホが...

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3-3

3:報い

2018.01.18 (Thu)

収録は、大河は終始限界ギリギリだった。「大河、お前どうした?」なんとか気力で歌撮りを終えた直後、背後から近寄った実が、大河の肩に手を置いて心配そうに声をかけてきた。「フラフラやぞ。調子悪いんか?」プロのプライドなのか、いつだってどんな状況でも歌唱力だけは変わらない大河だが、足元のフラつきや異常な汗は隠すことはできず。それを隠すように自棄に体を動かして歌う大河に、実は異変を感じたのだ。そもそも、「朝...

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3-4

3:報い

2018.01.19 (Fri)

大河の体が、突然ガクンと崩れ落ちて。「大河!」陸を筆頭に、その場に居た多くの人間が、その名を呼んだ。「大河、おいっ、分かるか?」大河を抱きとめながらしゃがみ込んだ陸が優しく体を揺すっても、大河はピクリとも反応しなくなっていて。額に手を遣った陸は、あまりの高熱に顔色はさらに青ざめた。まだすぐ傍に居た直希は、自分も跪き、ダラリと下がっている大河の右手に手を伸ばす。「大河、ねぇ…」手首を軽く揺すって、震...

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『極夜』第3章アップ完了

あとがき

2018.01.19 (Fri)

第3章、完了しました。何だかどんどん事態は悪化しているようです。直希が幸樹の紹介してくれた女性と会っているのも事実なら、大河も相変わらず直希から逃げるし。話し合えないまま大河は倒れちゃうし、救急車騒ぎに発展してしまったし。でも、そんな中で直希、大胆な行動をとった挙句、遂に堂々と言っちゃいました。それでも気付かない奴ら、誰でしょうか。それは、もう少し先で分かります。このお話も第4章。その割りに一切状...

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4-1

4:極夜

2018.01.20 (Sat)

【4:極夜】『大河…』遠くで、自分を呼ぶ声がする。『大河。ねぇ、大河……』何度も呼ぶ声は、どこか辛そうで。この声を、きっと自分は知っている。だから自分もその名を呼びたいのに、―――……口に出そうとすると、言葉は消えていく。『大河。大河…』その声は、だんだん近くなって。―――誰や…お前は……『大河』―――お前は……『置いていくなよ』―――直…その名を呼びかけた瞬間、突然意識が飛んで―――「……ん…」大河は、ゆっくりと目を開けた。...

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4-2

4:極夜

2018.01.21 (Sun)

収録を終え、個人マネージャーの天野と明日の打ち合わせを終えた直希は、高瀬から病院を教えてもらい車で直行していた。高瀬のメールで病室番号を確認してから、エレベーターで上がる。日が落ちかけた時間の平日は面会者も少なく、廊下は静まり返っていた。目立たないようにか奥の個室であるそこは、何だか物悲しくすら感じて、都心の喧騒とは隔絶された空気感がある。部屋の前に立ち止まると、直希はいったん深呼吸した。そして遠...

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4-3

4:極夜

2018.01.22 (Mon)

それから、陸と別れた直希は、そのまままっすぐ帰宅した。夕飯になりそうなものを探して冷凍庫を開けると、中に入っていたチャーハンに目がとまる。それは、先週大河が作ってくれたもの。食べきれない分を冷凍しておいたのだ。チャーハンを皿に移して、レンジで温めながら、あの日のキッチンでの光景を思い出す。そういえばあれは、木曜の出来事。ちょうど1週間前。キッチンで邪魔をする直希に文句をつけながらも、大河は手際よく...

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4-4

4:極夜

2018.01.23 (Tue)

幸樹との電話を終えた直希は、思い切り天を仰いだ。「そういうことかよ…」思わず、普通の声で独り言が出て。やっと、大河のあの言葉の意味が分かった。幸樹から打ち明けられたのは、直希が彼に、ある女性との仲介を頼んだ件。それを幸樹は、直希に口止めされる前に、既に大河に話してしまっていたということだった。『俺、直希と大河の、その…そういうこと…知らなくて』直希が、彼女に惚れたのではないかと、あろうことか大河に言...

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『極夜』第4章アップ完了

あとがき

2018.01.23 (Tue)

第4章、完了しました。ようやく直希が大河の意図を理解しました。直希の意図はまだ分からずじまいですが。風邪薬や鎮痛剤による急性胃炎、怖いですよね。実際はここまで悪化するケースってあんまり聞かないけど、急性胃炎だけに人によっては吐血する人とかもいるらしいです。最近は胃の保護成分なんかが入ってる薬が多いようですが。私も胃が弱い上に頭痛持ちなので、頭痛薬の飲みすぎで胃を荒らしたことは多々あります。どうでも...

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5-1

5:決意

2018.01.24 (Wed)

【5:決意】12月11日。金曜日。直希は、地方でのロケのために朝いちの新幹線に乗り込んでいた。陸からは特に連絡はなく、直希も、特に何も連絡しなかった。なぜなら自分は、陸に、大河との関係をもう一度考え直せと言われている身だ。いちいち気にしてることを気付かれたら、何を言われるか分かったもんじゃない。大河からもまた、連絡はなかった。仲間たちはそれぞれ、大河の負担を考慮して"返事は要らない"という言葉と共にメッ...

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5-2

5:決意

2018.01.25 (Thu)

大河は、ベッドの上で今度こそスマホを起動していた。夕方また寄ってくれた高瀬に事情を伝えると、彼の充電ケーブルをわざわざ車まで取りに行ってくれたのだ。おかげでようやく画面が表示されたスマホには、高瀬が言った通り仲間たちからメッセージが入っている。そしてその全てが、必ず最後に"返信不要"と言った内容の言葉。既読になっていれば無事だと分かるから、それでいいと。そして直希からも、『本当に心配してる。返信はし...

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『極夜』第5章アップ完了

あとがき

2018.01.25 (Thu)

第5章、完了しました。高瀬マネージャーのうっかりで、直希は要らぬ心配させられてましたね。その直希は、即興劇番組とやらにご出演。これ、実際にあった深夜テレビ番組がモデルで、私が欠かさず観ていた番組です。『スジナシ』って番組なんですが、ご存知の方、いらっしゃいますかね。俳優さんそれぞれの個性や咄嗟の対応力なんかを感じさせられる番組でした。でもこのお話に出てくる即興劇番組がそれっていうわけではなく、先輩...

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6-1

6:親愛

2018.01.26 (Fri)

【6:親愛】12月13日。日曜日。3日間の仕事を、直希はしっかりとこなした。土曜日の即興劇も上手くまとまり、先輩俳優からも番組プロデューサーからも喜んでもらえて。そして今日も、その俳優がパーソナリティーを務めるラジオへのゲスト出演でも、収録は大いに盛り上がり。またぜひ一緒に!なんていう嬉しい言葉ももらい、直希は手応えを感じながら天野マネージャーと共に帰りの新幹線に乗り込んだ。新幹線に乗り込んですぐ、直...

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6-2

6:親愛

2018.01.27 (Sat)

「大河っ」その体を、思い切り抱きしめる。記憶よりまた少し細くなったような体は、それでもやはり、大河で。真っ黒な髪も、絶妙な身長差も、戸惑うように自分を呼ぶ声も、全て大河だ。―――よかった、幻じゃなかった……誰が来るかも分からない場所であることを承知で、見たい奴には見せてやるとばかりに、戸惑いで硬くなった体を強く抱きしめる。「遅いじゃん、何してたの」「兄貴に、送ってもらったから」「電話かけたのに」「え?...

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6-3

6:親愛

2018.01.28 (Sun)

カップを置いてソファを掴む大河の横顔は、何かを言い出そうとしている。それは決して、口にさせたくないのに。「直希は、そんな事しなくてエエよ」諦めたような声で、笑みすら浮かべた大河に。こんなときでもやっぱり笑う大河に。胸が痛くて、直希は情けなくも声が出ない。無言の直希に、大河は視線を預ける余裕は無く。ソファの上で拳を握り締めながら、必死で自分の言い分を続ける。「今回のことでホンマに反省したし、二度とこ...

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6-4

6:親愛

2018.01.29 (Mon)

「大河、俺さ、わかったことがあるって言ったよね」大河はその言葉に、思わず俯く。直希は自分への想いを語ってくれたようで明確な否定もなく、話を急ぐ理由があまり良い事とは思えなくて。疑惑を否定するだけなら、別に明日でも良かったのではないかと。病みあがりでまだ本調子じゃない頭では、この展開に思考がついていかない。だから、黙って彼の言葉を待つしかできなかった。「大河とこういう関係になって、いろんなこと知った...

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『極夜』第6章アップ完了

あとがき

2018.01.29 (Mon)

第6章、完了しました。最後ちょっと短かったですが、とにかく直希、バシッと決めましたね。逃げ腰の大河に、バシッ!っと。心配性な直希と、そんな直希だからこそ心配かけたくない大河。だからこそどうしてもすれ違っちゃう2人ですが、陸の言う通り、ちょっとだけ大河が歩み寄ればいいだけのこと。そしてそのためにも直希は、彼に愛を伝える覚悟をしました。次回は第7章、ようやくお話が終息へと向かえそうです。直希が会ってい...

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