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【  2018年09月  】 

Hide-and-seek~はじめに~

Hide-and-seek(直×大)について

2018.09.04 (Tue)

直希×大河。時期設定には11月ぐらいの出来事(春×歩『直感』から1か月後、直×大『一時停止』からだと2か月後)です。合同ライブのために仙台にやってきた大河らRAGING THIRSTと春海らStarMine。会場スタッフとして現れたのは、大河と春海の学生時代の友人だった。しかし、それは決して喜ばしい再会ではなくて…大河の過去を握る人物が登場し、メインカップルに修羅場の予感。前作に引き続き、春海&歩カップルも出てきます。★読む(...

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Hide-and-seek Prologue

Prologue

2018.09.04 (Tue)

【Prologue】過去は過去でしかないなんて、そんなものは綺麗事だ。過去を暴かれれば、現在が歪むこともある。だから。たった一言で、絆なんてものは簡単に切れていく。去るはずがないと思っていた人だって、簡単に去っていく。どんなに想い合っていても。どんなに信じ合っていても。終わるときは、一瞬で。『俺の考える未来には、いつも大河が居るんだ』『俺の幸せは、大河そのものだよ』交わした約束も言葉も、嘘になる。『愛して...

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Hide-and-seek 1-1

1:迫り来る過去

2018.09.04 (Tue)

【1:迫り来る過去】それは、何てことない週末のはずだった―――宮城県仙台市。RAGING THIRST×StarMine合同ライブin仙台。前日リハーサル。東京駅から新幹線で2時間。仙台駅から迎えに来たバスで、6人(+マネージャー陣)は会場に降り立った。不定期であれど時折行われるこの合同ライブは、年々彼らの知名度も上がっているせいか各地から声がかかる中、各々のツアーでもまだ訪れたことのない場所として今回は仙台が選ばれた。小さな...

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Hide-and-seek 1-2

1:迫り来る過去

2018.09.05 (Wed)

「…?」どうしたのだろうと陸が春海を覗き込む間もなく、「だからお前、離せって~」「何照れてんだよ、大河く~ん」「お前なぁ、そのわざとらしい言い方がムカつくねん」大河が、直希とじゃれ合いながら控室に入ってきて。その瞬間、春海はあからさまに気まずそうな顔をした。そしてそれをまた、陸は見逃さなかった。「遅いよ2人とも。ていうか、大河さんも知ってる?」傍に居た栗原が、「あの人」と、深雪を指差しながら大河の...

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Hide-and-seek 1-3

1:迫り来る過去

2018.09.05 (Wed)

「大河」居心地の悪そうな大河の腕を直希が引くと、深雪がパッと視線を直希に移した。「直希…」大河がホッとしたように見上げ、するりと、その輪から抜ける。春海の表情が和らぎ、それを見た陸も理由は分からないもののホッとした。しかし今度は逆に、深雪が笑顔を消した。だが直希は深雪には一切視線をよこさず、大河と彼の間に入り込む。「大河、リハの前に、少し体伸ばさない?」新幹線とバスで体もかっちり固まってるし、と直...

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Hide-and-seek 1-4

1:迫り来る過去

2018.09.06 (Thu)

通しリハーサルは、18時には終了した。そしてそれから、もう一度確認しておきたい部分だけをピックアップして行うこと2時間、ようやくすべてが終了した。「ユキが居たとはなぁ」喫茶スペースで春海と居合わせた大河と直希は、しみじみと呟いた春海に苦笑いを漏らす。そんな直希の反応に、春海が眉をヒョイと上げた。「直希、大河から聞いたんか?ユキのこと」「うん」「へえ。正直やなぁ、大河」まあ隠すほどのことでもないかと笑...

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Hide-and-seek 2-1

2:Breakdown

2018.09.07 (Fri)

【2:Breakdown】「友達付き合いできない相手と、セックスしたのは誰?」その言葉に、一瞬で、その空間が静まり返った。大河も春海も直希も、目を丸くして。深雪だけが、冷静だった。「大河、俺はお前の、初めての男だろ?忘れちゃった?」硬直した大河の頬を、人差し指でスッと撫でる。「……は?」大河から出たのは、彼とは思えないほど低い声だった。「お前、どっからそんなことが言えんねん」ありえないと、深雪の手を勢いよく...

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Hide-and-seek 2-2

2:Breakdown

2018.09.07 (Fri)

直希は、心臓が大きく波打つのを感じた。大河もまた、同じ。それは、大河本人すら直希に言われるまで気付かなかった、真実だった。腿の内側の、本当に際どいところにあるホクロ。そう、"そういうこと"をしなければ、絶対に気付かれるはずのない場所。「正確に、場所言おうか?」ダメ押しのように深雪が言えば、大河は明らかに顔色を変えた。……もう、反論する言葉は出てこない。直希もまた、動悸が止まらなかった。何故深雪がそれを...

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Hide-and-seek 2-3

2:Breakdown

2018.09.08 (Sat)

こんなに重苦しい食事は、あっただろうか。それは、陸と春海だけだけでなく実や拓郎や栗原、その他マネージャーら大勢が気付いていた。ホテルがせっかく用意してくれた美味しい料理も、完全貸し切り状態で盛り上がるはずの食事会場も、どこか緊張の糸が張り詰めている。彼らの視線は、向き合いながらも黙って食事を摂る大河と直希に向けられていて。バスの中でも、大河と直希は隣同士に座ってこそいたが、2人に会話は無く。どちら...

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Hide-and-seek 2-4

2:Breakdown

2018.09.09 (Sun)

「じゃあ、どこまで本当?」「それは……」一体あの日、自分に何があったのか。深雪がアパートに来たかどうかなんて、覚えていない。でも、春海の反応を見る限り、自分は大声でアパートの場所を告げていたらしい。ならば深雪が来たと仮定して。泥酔した自分は、フられて落ち込んでいた自分は、ちゃんと拒否できたのか……「大河、正直に答えてよ」何も知らない直希が詰問するのは当たり前なのに。"否定してほしい"と、その瞳が言ってい...

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『Hide-and-seek』第1&2章アップ完了

あとがき

2018.09.09 (Sun)

あらら、直希がブチギレちゃいました。どうしよ…(゚Д゚;)叩けば誇りの出てくる男・大河ですが、今回はシャレんならないやつですね。過去とはいえ、いい加減な大河の態度に直希は怒り心頭のご様子。直希に疑われた結果大河は自信を失いましたが、そこまで直希が問い詰めたくなるのは、あの深雪の言動からくる苛立ちが原因。酒の上での過ち…もしもそれが本当に起きていたとして、直希は大河を許せるでしょうか。過去にまで嫉妬してしま...

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Hide-and-seek 3-1

3:決戦の日

2018.09.11 (Tue)

【3:決戦の日】RAGING THIRST×StarMine合同ライブin仙台。1日目。その光景を、誰もが驚愕の眼差しで見つめていた。「おはよう直希」「おはよ」声をかければ笑顔で答える直希だが、「なお…」大河と目が合った瞬間、「―――…」スッと笑顔を消し、あからさまに無視をして、通り過ぎていく。大河に、声をかける隙すら与えず。そして無視された大河は、「…………」彼を咎めることもなく、俯いて立ち尽くすだけ。それは、周りが彼に"どうし...

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Hide-and-seek 3-2

3:決戦の日

2018.09.12 (Wed)

大河は、荷物をまとめながら、ひたすら無言だった。昨日からずっと考えていたのは、この誤解をどう解くか、ということ。もちろんそんなことをしたってもう遅いのかもしれないが、それでも身の潔白だけは晴らしたかった。それは、直希を取り戻したいというよりは、自分自身を取り戻すためだ。フられた鬱憤晴らしに酒の勢いで深雪に体を許したなんて、そんなこと絶対に信じたくなかった。自分のプライドにかけても、深雪と間違いを犯...

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Hide-and-seek 3-3

3:決戦の日

2018.09.13 (Thu)

「直希、今、ええか?」夕飯の食事会場で、直希は春海に声をかけられた。直希の返事を聞くまでもなく、既に彼は隣に座ってしまっている。直希と共に座っていた拓郎が周囲のスタッフと会話を始めるのを、どうやら待っていたようだ。「何すか?」特に視線は合わせず直希が答えると、「アイツのことやけど…」隣の列で実と向かい合って食事を摂っている大河を顎で示した春海が、「あんまり、ユキの言うことに乗せられるなよ?」肩をポ...

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Hide-and-seek 3-4

3:決戦の日

2018.09.14 (Fri)

「たいがぁぁ~~~」「………」「た~いがく~~ん」「………」「たいちゃ~~ん」「………」「たい…」「ああもう、何やねんっ」頭上でうるさい実に、大河は立ち止まって見上げた。「聞こえてるなら返事せぇや」リーダーで兄貴分やぞ、と、相変わらずポーカーフェイスで実が大河の肩を抱く。「お前、どんだけ直希にシカトかまされとんねん」「いろいろあんねん」「そういうプレーか」「はぁ?」「お前の口グセやぞ。気付いてないんか」「だ...

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Hide-and-seek 3-5

3:決戦の日

2018.09.14 (Fri)

直希は、部屋で一人、ベッドに寝転がりながら考え込んでいた。春海から言われた、言葉の意味を。『お前は、ちゃんと信じてやったか?』自分は、大河を信じようとした。しかし、信じてやっていたかと問われれば、即答はできない。深雪の言葉に動揺して、大河を責めただけだったかもしれない。そして実際、彼が"自分は疑われている"と捉えてしまうような言葉を言ってしまったかもしれない。もしもそれで、春海の言うとおり、大河が自...

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『Hide-and-seek』第3章アップ完了

あとがき

2018.09.14 (Fri)

直希、大河と向き合う決心ができました。でも、どうやら、波乱が待ってるらしいです(←他人事)。そして深雪、嫌な奴…。書いててイライラする。おかげで昼ドラチックになってきた。まあでも、大河と直希ですから。チンピラとヤンキーですからw タイマンのケンカじゃ負けないでしょうけどね。いくら知能犯の深雪でも、最終的に殴り合いとかになったらボロ負けすることでしょう。…いや、そんな展開にはしないですけど。片や人気タレン...

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Hide-and-seek 4-1

4:守りたいもの

2018.09.16 (Sun)

【4:守りたいもの】RAGING THIRST×StarMine合同ライブin仙台。2日目。ライブは、前日の成功を更に上回るほどの出来栄えだった。ソロパフォーマンスも面白いほどキマり、直希と大河が肩を組んだり身を寄せ合う場面も多く見られた。もちろんそれは、ステージ上だけではあったが。しかし今日の彼らは出番待ち中のステージ裏でも何度か隣り合う場面が見られ、昨日よりは距離が近いようにも思えていたのだが。……やはり、そこには会話...

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Hide-and-seek 4-2

4:守りたいもの

2018.09.16 (Sun)

さりげなく引き返してしまった大河を待って、直希は控室の出入口に立っていた。朝から全く、大河に声をかけるチャンスが無い。かといってライブ中に別の話なんてすれば、彼に怒られるに決まっている。大河は決して昨日の自分のように無視をしたり拒絶してくるわけではないのだが、今日の彼には近寄れない何かがあって。そこに居るのにそこに居ない、そんな雰囲気がある。時間を気にする姿も、何だかおかしい。だからどうしても約束...

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Hide-and-seek 4-3

4:守りたいもの

2018.09.17 (Mon)

20時00分。バスの出発時間になっても、大河は戻ってこなかった。やがて予定時間になり、「全員揃ってるか?」と、先頭の席に座っていた岡本(RAGINGTHIRSTチーフマネ)が確認して。陸と何やらやりとりを交わすと、運転手に声をかける。するとバスは、エンジンをふかしはじめてしまったから、「あ、待って待って。まだ大河が…」全員揃ったと勘違いされたと思った春海が、立ち上がって前方へと歩いていこうとした。だが、「大河は別な...

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Hide-and-seek 4-4

4:守りたいもの

2018.09.18 (Tue)

20時38分。大河は、深雪と共に一昨日の喫茶スペースに居た。上階に位置するこの場所は開放的な空間ではあるが、ライブが終わって客が帰り、本格的な片付けは明日なのかスタッフも帰った今、こんなところにわざわざ上がってくる人間など居ない。「何飲む?」遅れてきたことを詫びるように深雪が自販機にコインを入れたが、「こっちがええ」大河はもう1つの自販機にコインを入れ、ブラックコーヒーのボタンを押した。仕方なく深雪は...

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Hide-and-seek 4-5

4:守りたいもの

2018.09.19 (Wed)

「俺のアパートは、もしかしたらホンマにユキが来たのかもしれん。それはさすがに憶えてへんわ。でもな、俺はそれでもお前とはしなかったって断言できる」「どうして?」震える声で、深雪が訊ねる。大河は視線を外さない。「俺は、恋愛をゲームやと思ってる奴なんて、絶対に認めんからや」意識なんてものが無くたって、自分の信念だけは曲げない強さは持っているはずだから。「人の心をゲームの駒みたいに操る奴の手には、俺は乗ら...

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『Hide-and-seek』第4章アップ完了

あとがき

2018.09.19 (Wed)

第4章、完了しました。大河だけが居残り。これはだいぶ矛盾点もあると思いますが、目を瞑ってください。大河だけを残したかったんです。なので、ステージの本格的なお片付け作業も明日(笑)。まあ、小さな会場だから毎日何かしらイベントがあるわけじゃないってことと、セキュリティ上遅い時間までは使えないってことで、明日ってのもアリかなと判断しました。深雪がここまで嫌がらせする原因がようやくわかりましたね。大河への恨...

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Hide-and-seek 5-1

5:Hide-and-seek

2018.09.21 (Fri)

【5:Hide-and-seek】21時20分。「遅いな…」部屋のベッドに膝を抱えて座ったまま、直希はスマホの画面を眺めていた。会場からホテルまでは30分もあれば着くし、そう考えると、大河は1時間以上も残っていることになる。『ユキと、話をつけに行ったらしいで』春海から、先ほど電話でそれは聞いていた。しかし夕飯までには戻ると言ったらしいということも、彼は陸から聞いたと。ホテルが手配してくれている、夕飯を兼ねた打ち上げは...

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Hide-and-seek 5-2

5:Hide-and-seek

2018.09.22 (Sat)

22時半。大河の部屋の前で、直希は立ち尽くしていた。「何で……」何度ノックしても出てこない大河。結局、彼は帰ってこなかった。「直希?どうしたん?」同じフロアの実が、拓郎を伴って現れる。直希は縋るように、彼を見つめた。「大河が…」「え?まだ戻らんのか?」そんなはずないだろうと、実が顔色を変える。彼も春海から、大河は打ち上げまでに戻ると言っていたらしいと聞いていたのだ。「電話も、繋がらなくて」22時を過ぎて...

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Hide-and-seek 5-3

5:Hide-and-seek

2018.09.23 (Sun)

すると、「直希」頭上から、声がして。5人が一斉に顔を向けると、スマホを耳に当てたままいつのまにか廊下から戻っていた陸が居た。「大河は、帰ったはずやってさ」通話口を手で塞いで、まずはそれを告げる。「閉館ちょっと前に別れたらしい。館内は21時半で施錠されるから、少なくともその前には出てるみたいや。時間的にも、土曜の夜やからタクシーが捕まらんだけやろって。桜井さんもさっき帰ってきたばかりみたいで、大河もす...

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Hide-and-seek 5-4

5:Hide-and-seek

2018.09.24 (Mon)

深夜0時。「さっぶ……つうかもう、痛いわぁ…」体を出来る限り縮こませて、大河は敢えて軽い口調で強がってみた。もちろんそんなのは何の気休めにもならず、大きな溜め息をつくものの。そんな、吐く息すら冷たい気がしてきた。どこもかしこも真っ暗で、僅かに差し込む月の光だけが、大河の唯一の明かりだ。スマホのライトを使っても良いが、圏外とはいえまだ望みは捨てていなかったから、なるべく使わないようにしていた。たまに時...

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Hide-and-seek 5-5

5:Hide-and-seek

2018.09.24 (Mon)

刻々と、過ぎていく時間。何度も大河に電話をかけても反応は変わらず、ベッドサイドの時計が深夜1時を回ったことを確認する頃には、直希の焦りは恐怖へと変わっていた。言い知れぬ不安をぶつけるように枕を床に投げ捨て、ベッドの上で膝を抱えて頭を抱える。思い出すのは、ここに来てからの3日間の大河の姿。『離せアホっ』バスを降りて自分からマフラーをかけられて、周りに冷やかされて照れていた彼。『直希、ガードして』思わ...

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『Hide-and-seek』第5章アップ完了

あとがき

2018.09.24 (Mon)

第5章、完了しました。大河、ここでまさかの、倉庫で遭難。極寒冷え冷え状態。ヤバいです。電話通じないし、その電話は手元離れちゃうし、寝ちゃうし。寝てやり過ごそうとするとか、一体何考えてんでしょうか。ここでお気づきの方、いたら抱きしめたいぐらい嬉しいのですが。じつはこのお話が、以前『白い恋人』というお話のあとがき(読む)で私が言っていました、あのお話の原案ネタなんです。でもここまで2人が揉めたり直希が呆...

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Hide-and-seek 6-1

6:氷点下の恋

2018.09.26 (Wed)

【6:氷点下の恋】深夜1時45分。『直希!』部屋の扉を勢いよく叩かれて、直希は駆け寄った。望みを胸に扉を開くと、そこには陸が居た。「桜井さんが、車で迎えに来てくれるそうや」「え?」「可能性は低いけど、会場開けてくれるって」陸が深夜の迷惑を承知で念の為もう一度電話をかけてみたことで、深雪も大河がまだ戻らないことを知り、さすがにただ事ではないと感じたようだ。「全部の空間にセキュリティかかるわけではない...

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