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【  2018年10月  】 

Hide-and-seek 7-1

7:もう一度君に

2018.10.02 (Tue)

【7:もう一度君に】それから15分後、大河と直希は社員用の休憩室に通されていた。大河も意識がはっきりと戻ったことだし大丈夫そうだと陸が判断すると、それなら少し体を温めていけという深雪の勧めで、社員通用口に併設されているここに案内されたのだ。大河に毛布をかけファンヒーターを強で入れてくれた深雪は、館内の電気を消すためにコントロールルームへと向かってしまい、陸は岡本と高瀬に電話をするために外に出ている。...

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Hide-and-seek 7-2

7:もう一度君に

2018.10.03 (Wed)

「バカ…!」鼻の先を付き合せるようにして、搾り出すような声が、直希から発せられる。「そんな風に想ってくれる人に、俺がどうやって苦しめられるって言うの」「なおき…」「あれは俺の負け惜しみだよ」「……?」「出会ってからずっと、ひたすら追いかけて、やっと手に入れた人なのに。簡単にあの人は手に入れたのかと思ったら、悔しかったんだ」苦労して心を手に入れて、だからこそ繋がることのできた体。それを、もうずっと昔に、...

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Hide-and-seek 7-3

7:もう一度君に

2018.10.04 (Thu)

Hide-and-seek 7-3深雪の車に乗り込んだ3人は、ようやくそこで、大河が倉庫に入った理由を知った。そういえばと思い出した陸が大河に経緯を訊ね、大河が素直に打ち明ければ、「お前アホやろ!コーヒー拭く雑巾探したやと?!そんなもんなぁ、掃除のオバちゃんかオッちゃんかバイト君に託せばええねん!!」「どこまで律儀なんだよ、バカ!もう少しで凍え死ぬとこだったんだからな!?」陸だけじゃなく直希にも激怒されて。片や助...

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Hide-and-seek 8-1

8:黎明

2018.10.05 (Fri)

【8:黎明】「じゃあ、もうあんまり寝る時間ないやろうけど、おやすみ」ホテルに入った陸は、エレベーターの扉が開くと同時にそう言って、2人を送り出した。扉が閉まるのを確認してから、大河は直希に手を引かれて彼の部屋へ向かう。実や春海や拓郎、栗原をはじめ、マネージャーやスタッフ等々、今回の件は全体を巻き込んだ騒ぎになり誰もが心配していたようだが、それも陸が会場から入れた連絡により全員に知れ渡ったようで。ホ...

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Hide-and-seek 8-2 ※R-18

8:黎明

2018.10.06 (Sat)

*こちらはR-18ページです。*ご理解ある方のみお進み下さい。「……っ、ん…ぁ…」咥内を一度ぐるりと舐めてから舌を絡めると、大河が必死にそれを追いかけてくる。時折漏れる悩ましげな吐息に、愛しさは募るばかりだ。少しだけ唇を離せば、うっすらと目を開いた大河が、真っ直ぐ見つめ返してくる。そんな彼の潤んだ瞳に吸い込まれるように、直希はもう一度深く口づけてから、唇を頬から耳元へと移動していった。「大河…」「ん…っ…」...

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Hide-and-seek 8-3 ※R-18

8:黎明

2018.10.07 (Sun)

*こちらはR-18ページです。*ご理解ある方のみお進み下さい。大河の細い脚を抱え直し、見えた太もものホクロにもキスをして。解したその入口に自身を宛てがい、直希はゆっくりと、腰を進めていく。「……ぅっ…あ、」「大河、力抜いて?」「ん…んぅ…っふ…」「ほら、俺に捕まって」大河の腕を再び自分の首に回してやって、宥めながら、深く沈めていく。「苦しい?痛くない?」優しく頭を撫で、何度もそう確認しながら。一度は突き放し...

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Hide-and-seek Epilogue

Epilogue~終息の朝~

2018.10.08 (Mon)

【Epilogue~終息の朝~】数時間後。朝8時半。「よく眠れましたか?お姫様」大河が眠い目をこすりながら朝食会場に訪れると(←眠くても朝食は食べる)、背後から実が、肩を抱いてそう言ってきた。彼の傍では、拓郎と春海と栗原もニヤニヤ笑っている。「姫?」自分のどこを捕まえてそんなことを言うのだと大河が首を傾げると、「聞いたで」実が、口の片端だけを上げてニヤリと笑う。そして、視線の先でマネージャーに呼び止められて...

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『Hide-and-seek』完結しました&次回作予告

あとがき

2018.10.08 (Mon)

過去で揉める直希と大河でした。揉めるに揉めた結果、一歩間違えば大事件になるような事態になったというのに。仲直りした後はやっぱヤることヤりましたね、こいつら。そのままおとなしく寝るわけがない。深雪という人物は、いちおうモデルがいます。ルックスの特徴も、その方のイメージです。某若手人気俳優さんなんですが、彼が決してそういうタイプっていうわけじゃなく、私の中では彼はこういうキャラがはまり役だと思ってるん...

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パンドラの箱~はじめに~

パンドラの箱(三角関係)について

2018.10.13 (Sat)

※このお話はアナザーストーリーとなります。登場人物も世界観も同じですが、お話はメインとは独立しております。直希、大河、実の三角関係。時期設定には、メインでの直希と大河の交際開始時期(『優しい嘘』)と同時期です。メインでは直希に追いかけられ愛されまくりの大河ですが、このお話では直希←大河が前提としてスタートしています。大河からの自分への気持ちに気付いた直希が好奇心から大河に手を伸ばし、2人はセフレ関係に...

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パンドラの箱 Prologue

Prologue

2018.10.13 (Sat)

【Prologue】始まりは、君からの言葉。『大河ってさ、俺が好きでしょ』物事を真っ直ぐ伝えてくる君は、唖然とする僕を前に、笑顔でそんな風に言ってきて。その先に待ち受ける言葉は、嫌悪感か拒絶だろうと、そう思ったのに。『俺別にいま彼女いないし、抱かせてくれるなら、セックスしてもいいよ?』何でもないことのように、そんなことを言ってきた。『大河なら俺、抱ける気がするし。気持ちよくなれればいいから。ああもちろん、...

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パンドラの箱 1-1

1:ガラスの絆

2018.10.13 (Sat)

【1:ガラスの絆】7月。都内某所。POLYGON夏イベント稽古場。「あれ?直希知らん?」事務所内の稽古場にシャワーを終えて戻った大河は、さっきまで直希と一緒に居たはずの幸樹にそう声をかけた。「あ~そういえば廉と一緒に、さっき出て行ったよ」「出てった?」「冴島が遊びに来てたじゃん?隣の稽古場にも寄ってたらしくて、さっき帰り際にまた挨拶来て。そのまま3人で」「そうなんや」「何、また一緒に帰る約束でもしてたの...

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パンドラの箱 1-2

1:ガラスの絆

2018.10.14 (Sun)

大河が何かを隠していると、実が気づいたのは、半年前。春海と栗原のユニット"StarMine"への提供曲に関する打ち合わせで、2人でスタジオにこもっていたその日。バレンタインという日に突然呼び出された大河の、去っていく横顔に感じた違和感。その内容は、その後まもなく、大河と直希の空気で理解できた。『バレンタインの日?俺は、大河が遊びに来たからメシ作ってもらった。ね?』ラジオ収録中、バレンタインをどう過ごしたかと...

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パンドラの箱 1-3

1:ガラスの絆

2018.10.15 (Mon)

『―――……』喫茶コーナーの手前、自動販売機がちょうど死角になっているところから何やら声が聞こえて、2人は一瞬立ち止まった。『そうそう、あれなぁ?あれ超笑ったよなぁ~』聞こえてきたのは、POLYGONメンバーの今野の声。そこで思い出す、先ほどの幸樹の言葉。『あ~そういえば廉と一緒に、さっき出て行ったよ。冴島が遊びに来てたじゃん?隣の稽古場にも寄ってたらしくて、さっき帰り際にまた挨拶来て。そのまま3人で』直希の...

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パンドラの箱 1-4

1:ガラスの絆

2018.10.16 (Tue)

ああ、そうか。これが現実だ―――「…………」言葉も出ずにひたすら立ち尽くす体が、震えていくのが分かる。心が、バラバラに壊れる音がして……知っていたことなのに、いざ突きつけられれば、自分はこんなにも脆かったと思い知った。逃げたいのに、足が動かない。体が、心臓を中心にしてじわじわと冷えていく。そんな大河の手に、そっと触れた、温もり。顔を向ければ―――「お前は、これでもまだ、勘違いできるんか?」静かな声で、悲しげに...

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パンドラの箱 1-5

1:ガラスの絆

2018.10.17 (Wed)

「何、どうしたん?アイツ」冴島が、体を乗り出して直希の後ろ姿を眺めながら、首を傾げる。視線の先では、何やら3人が揉めているようにも思えるが、声はよく聞こえない。同じように体を移動させて、視線の先に居る3人を見つめた今野は、「あのバカ…」呟いて、また頭を抱えた。「え、誰が?」何も知らない冴島が、3人を指差しながら今野を振り返ったから、「決まってるだろ、直希だよ」それだけは教えてやったが、理由までは言...

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『パンドラの箱』第1章アップ完了

あとがき

2018.10.17 (Wed)

はじまりました。直希×大河のようでまったく違う、アナザーストーリー。直希が最低野郎ですね。陰口聞かれて、言い訳しようと追いかけるとか、ダメな男だ。そんな直希から大河を守るように、寄り添う実。彼が今回は本気出しますよぉ~~。メインでは直希と大河のカップルを序盤から見守って気に入ってもくれている実が、こちらでは完全に直希と張り合います。おかげでこちらは、完全な三角関係としてストーリーが進んでいきますの...

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パンドラの箱 2-1

2:想定外の温もり

2018.10.19 (Fri)

【2:想定外の温もり】実が運転している間、大河は黙って窓を眺めていた。結局途中でコンビニにも寄らず、実も黙って車を走らせている。しかし、進む方向が少しだけ違ったことに大河が気がついて、「あれ?逆やで…」車が左に曲がったことを指摘してくる。自分のマンションは右方向だと。だが実は、「何や、そういうとこはちゃんと気づくんやな」上の空かと思いきや意外と景色をしっかり見ていた大河を笑って、また頭にポンと手を...

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パンドラの箱 2-2

2:想定外の温もり

2018.10.20 (Sat)

実の、以前より更にグレードアップした立派なマンションに、訪れるのは2度目になるはずの大河は、1度目のときと同じように無意識に実の背後に隠れた。エントランスをぐるりと見回してそわそわする大河に、「口開いてるで」実は笑いながらその頭を撫でて、エレベーターへと促す。大河だってこのぐらいの場所に住めるだけのギャラはもらっているはずだが、生活空間に何のこだわりもない彼は、簡単に出入りができてそこそこ広い安マ...

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パンドラの箱 2-3

2:想定外の温もり

2018.10.21 (Sun)

それから大河は実に合わせて自分も食事を再開したのだが、せっかく美味しいはずのその料理も、もう何も味がしない。大河は箸を下ろすと、「ホンマにごめんっ」勢いよく、頭を下げた。その唐突な行動に、さすがの実も顔色を変えて驚いている。「こんなはずじゃ…こんなはずじゃなかったのに…」「大河?」「実とバンド組んでユニットも始まって、いっつも傍で俺を助けてくれるから、俺も実の力になろうって思うのに……」「俺の力に?」...

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パンドラの箱 2-4

2:想定外の温もり

2018.10.22 (Mon)

「……え?」大河が目を丸くして、唖然とした声を出す。だが実はそれも予想していたことなので、顔色を変えなかった。「いつからなんて分からん。気づいたらお前が好きやった」まるで当たり前のように芽吹いていたその感情は、穏やかに実の中で成長して、穏やかに存在し続けていた。大河を想う気持ちが、実にとって安らぎだったといっても過言ではないほどに。「でも実、普通に彼女とか…」信じられないという表情のまま、大河がやっ...

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パンドラの箱 3-1

3:パンドラの箱

2018.10.24 (Wed)

【3:パンドラの箱】話がついて、2人で交代でシャワーに入って。実は未使用の下着を貸してやろうとしたものの大河には当然サイズが合うわけもなく、明日マンションに取りに行こうということで今日のところは大河は、着ていた下着を使った。着替えだけは大きくても構わないからと実のTシャツとハーフパンツを借りた大河は、ウエストの合わないそれを紐でぎゅうぎゅうと締めるものだから、その姿に実が思わず吹き出して。つられて...

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パンドラの箱 3-2

3:パンドラの箱

2018.10.25 (Thu)

『もちろん、それだってやっぱりアイツのしてたことは最低だし、ちゃんとはっきりするべきだったんだけどさ。俺も、再三アイツにはそう言ってきたし。有耶無耶にしたままこんな関係続けて、大河から自由を奪うようなマネしてまで自分の手中に閉じ込めていたって、関係が歪んでいくだけだぞって。いつか大河は、疲れて逃げるに決まってるぞって』「それで、実際逃げられたら惜しくなって、取り戻しにかかってるんか。自分勝手すぎる...

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パンドラの箱 3-3

3:パンドラの箱

2018.10.26 (Fri)

こんなつもりじゃなかった―――大河から向けられている気持ちに気づいた時、直希は不思議とすんなりと受け入れていた。女の子が好きとはいえ、同性の恋愛も普通にありえると思っていたし、特に大河のように愛嬌や何とも言えない雰囲気をもつ人間が同性からもモテることぐらい知っていた。だから正直、優越感すら感じたのだ。大河に好意を抱く奴らを出し抜いて、自分が彼の"そういう"対象になっている。そこに感じた何とも言えない優...

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パンドラの箱 3-4

3:パンドラの箱

2018.10.27 (Sat)

するとものの数分で、スマホが着信を告げて。ハッとして画面を見たが、『着信:今野廉』期待した相手ではなかった。期待するだけでも愚かなのだろうかとすら思えて、直希は肩を落としながら通話ボタンを押す。「はい」『ああ、直希。遅くなって悪いな』「ううん。実、連絡ついた?」『ついたよ』今まで話してた、と答えてきた言葉に、小さな望みが出て顔を上げた。しかし、『ダメだよ。実さん、カンッカン』溜め息混じりのその答え...

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『パンドラの箱』第2&3章アップ完了

あとがき

2018.10.27 (Sat)

さて、ついに実が動きました。知り合って9年、いつの頃からか大河を想っていた彼が、募った想いを遂に打ち明けてしまいましたね。大河は、それを知った上でも実の傍に居ることを決意しました。辛い恋を続けていた大河にとって、実の存在は、いつしかとても安心できるものとなっていたんです。やっぱり実、おそるべしですね。そして直希、なんと大河にマジでした。あれ、お気づきでしたかね?1章の廉の呟きとかで、まあ、分かりま...

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パンドラの箱 4-1

4:コワレモノ

2018.10.30 (Tue)

【4:コワレモノ】翌日。「おはようっす…」覇気の無い声でもいちおう挨拶をしながら稽古場に入った直希は、耳慣れた音に気づくと、吸い寄せられるようにその場へと進んだ。「…………」稽古場に簡単な仕切りで作られている、休憩や着替え用スペース。そこに置かれた小さなテーブルにいるのは、直希の予想通り、カップ麺をすする大河。勝負事やライブ前に彼が必ず行う、彼にとってのゲン担ぎのような行動。イベントを間近に控え、気合...

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パンドラの箱 4-2

4:コワレモノ

2018.10.31 (Wed)

しかしそれからも、2人の空気は変わらなかった。翌日もさらに翌日も、どこで会っても大河は笑顔で直希に声をかけてくるし、実もあからさまな敵意は出してこない。確認はしていないが、おそらく着信拒否も解除されているのだろう。そして直希もまた、大河にこれ以上心労はかけたくなくて、みんなの前では大河に合わせていた。だから一見、何もないように周囲には見えて。だが、動揺を隠せない直希が繰り返すミスが増えてきたことで...

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