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【  2019年08月  】 

Old flame 3-2

3:大河の噂

2019.08.01 (Thu)

大河は、寝室のベッドでゴロゴロしながら、SNSを更新していた。実が風見と食事に行くことを勧めた以上、今日は自分から連絡することは避けていのだが。だからと言って不安じゃないかと言えば嘘になる。とはいえ、黙って待っていても実から連絡がくるとは限らないし。ならば明後日からのイベントのPRでもして、気を紛らわせるかと考えたのだ。『週末は大阪でPOLYGONのバレンタインイベント。大雪以外は決行です。晴れるように...

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Old flame 3-3

3:大河の噂

2019.08.02 (Fri)

翌日。2月10日。金曜日。POLYGONバレンタインイベントin大阪。前日リハーサル。東京駅から新幹線に乗り、送迎バスでさらに1時間。会場に辿り着いたPOLYGON一行は、リハーサルが始まるまでの時間を、控え室で待つことになった。テーブルに並び支給された弁当を食べながら大河は、既に食べ終え隣で仮眠に入っている幸樹の寝顔を撮って遊んでいた。腕を組んで椅子の背もたれに体を預け、若干目を半開きで爆睡状態の幸樹が見せる間...

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Old flame 3-4

3:大河の噂

2019.08.02 (Fri)

「あ、冴島じゃん。お前らも着いたんだ?」幸樹も嬉しそうに声をかけて近寄っていく。「あ、犯罪者」「へ?あ、大河の投稿見たのか?やめろよ」「アハハ。相変わらず仲ええなぁ」そんなやりとりを、実はその場から何となく眺める。―――そういえば最近コイツの話題…『愛敬が倍増してる、って』そうだ、と思い出す。風見が言っていた、大河を心配している後輩だ、と。大河とは共演歴も長い彼は当時から大河を慕っており、大河もまた、...

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Old flame 3-5

3:大河の噂

2019.08.03 (Sat)

冴島のそれは、いわゆる簡単な"ハグ"とは明らかに違うもので。「ミミ、ミキ…?あの、ちょ、ちょっと…」スキンシップの多い大河すら慌てるレベルのもの。自分より幾分小さなその体を包むように、しっかりと抱き込んで。髪の毛を撫でるように、自分へと大河の頭を引き寄せて。存在を確かめるように、目を閉じて―――自然と、冴島と大河から周囲の人間が少しずつ離れていくのが見えた。普段ならここで"何してるんだよ~"とはやしたてる...

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Old flame 3-6

3:大河の噂

2019.08.04 (Sun)

大河は、冴島のいくつかの行動には焦ったものの、やはり久しぶりの再会は嬉しくて、そのまま何となく話し込んでいた。先ほどの耳打ちだって、一瞬ギョッとしたが、『昨日の電話、大河さん元気なさそうやったけど、元気そうで良かった』内容は、結局そんな彼らしいもので。少しだけ体を離したものの相変わらず自分に触れてくる冴島も、彼らしいといえば彼らしいのだが。何となく、実の視線を気にしてしまうのは……相手が冴島だからだ...

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『Old flame』第3章アップ完了

あとがき

2019.08.04 (Sun)

ということで。大河側のお相手は"ミキ"こと冴島です。メインでは大河への危険度が出せなかったので、こちらでは若干キャラが強めで登場。メインの直希×大河小説『一時停止』というお話で、ちょびっとだけミキの侮れない感じが出てましたが、こっちは5割増しぐらいで危険度MAXです。天然の皮をかぶった計算高い奴ってわけじゃなく、天然でもありしたたかさもある奴、というのがこちらでの冴島のキャラのつもり。メインでも多少その...

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Old flame 4-1

4:Call

2019.08.07 (Wed)

【4:Call】主催側であるPOLYGONらアイプロの一行は、なるべく会場に近いホテルにこだわった結果、タクシーを使わないとまともな食事を摂れそうなレストランに行けない不便なビジネスホテルとなってしまった。そのせいか、冴島ら他事務所のゲストは距離よりも利便性を生かしたホテルに宿泊しているようで、ホテル内の食事も身内のみの代わり映えないメンツ。しかし、実と大河には、今回はそれがとても都合がよく。リハーサルを終...

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Old flame 4-2

4:Call

2019.08.07 (Wed)

『ミキだけの一方通行じゃなくて大河もノリ気なら、真面目に恋愛するタイプの2人だしうまくいくと思ったんすけどねぇ。バランスもいいと思うし。でも実際は、ドラマ終了と同時に関係も終わっちゃったんだろうな、あいつら。そういうときに千田と一緒に居て、なんか"いいな"って思っちゃったのかなぁ。ほら、千田って癒し系で優しいし、包み込んでくれる感じで、ちょっとミキと似てるじゃないすか』またもや千田が絡んでややこしく...

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Old flame 4-3

4:Call

2019.08.08 (Thu)

そんなことを考えていたときだった。コンコンっ遠慮がちに、扉を叩く音が聞こえて。どうやら、噂の元が来たようだ。ガチャリ、とドアを開けると、予想通りの人物―――大河が立っていた。遠慮がちに見上げる瞳は、それでもしっかりと実を見つめている。自分と向き合ってくれるこの瞳を信じれば、きっと大した話じゃない。そう言い聞かせて、実は大河の手を引いて招き入れた。「ごめんな、疲れてるのに」ベッドサイドに腰掛けた大河は...

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Old flame 4-4

4:Call

2019.08.09 (Fri)

遮る暇もなく音をスピーカーに切り替えられ、大河は逃げ道を失って。『あ、大河さん?』何も知らない冴島の呑気そうな声が、静かな部屋に響く。この行動で、実が冴島のことで何か聞いたであろうことは、さすがの大河にも想像できた。だから余計に追い詰められるのだが、"答えろ"と実にスマホの画面を差し出され、「あ、うん。お疲れ」仕方なく、相槌を打つ。『日曜日、大丈夫そう?』「……ああ、えっと……ごめん、まだ…」今まさにそ...

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Old flame 5-1

5:大河の告白

2019.08.11 (Sun)

【5:大河の告白】「アイツに…前にな、好きやって言われたことあって」それはもう、そうだろうと。それで動揺していた昼間の自分が、実には懐かしくすら思える。「それは、いつぐらい前?」「1年ぐらい、前。舞台稽古終わりに、アイツがウチ来たときやったかな…」「それまでお前は、気付かなかったと…」「うん。で、ちょうど去年の年明けぐらいやったかな、俺、彼女と別れて。それを知ったミキに理由を訊かれて、俺、答えられな...

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Old flame 5-2

5:大河の告白

2019.08.12 (Mon)

「嘘じゃない。俺……」あの日―――『お前か女の子かってだけで、やっとることは同じやんか』そう言った大河に対し、『違うよ、全然』少し考えた後、冴島はそう口を開いて。『俺は、大河さんの秘密を知った上で、それでええて言うてるんや』『ミキ……?』『大河さんが苦しむのを見て、それを俺の気持ちで救いたい、そう言うてるんや。全然違う』きっぱりと、そう告げてきた。まるで大河の答えは想定の範囲内だったかのように。毅然とし...

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Old flame 5-3

5:大河の告白

2019.08.13 (Tue)

「それで…どうやった?」「……別に、何とも思わんかった」「……は?」「軽いもんやったし、良くもないけど、嫌悪感もないっていうか…」ああ、キスしたな。と、それだけの感想。そしてキスを拒まなかったどころか素直に受け入れた大河の態度は、当然冴島には期待をさせてしまう結果となった。「……お前、アホか…」実は思わず溜め息をついて項垂れる・何も感じないキスなんて、"嫌だ"と思うよりも救いようのないものだ。それなのに、冴...

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Old flame 5-4

5:大河の告白

2019.08.14 (Wed)

『ミキ!何すんねん!!』あの日、冴島にありのままを告げた大河が次に見たのは、天井で。自分が、ソファに押し倒されたのだと理解した。『んん~~~!!』強引な口づけは、4か月前のバレンタインにしたような優しいものじゃなくて。呼吸をすべて奪われるような激しさで唇を塞がれて、口内に侵入してきた舌に翻弄されて―――大河が見たことのない冴島が、そこに居た。それなのに……―――助けて…こんなことをしてくる相手に、助けを求...

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Old flame 5-5

5:大河の告白

2019.08.15 (Thu)

その行動で実の怒りをダイレクトに感じたのか、大河の表情も凍り付いた。「………っ!」「ミキがどんだけ過去を後悔しようが、"もう何もやましいことない"なんて言おうが、誰が信じる?もしそうなったとき、お前が流されない確証、どこにあるんや。さんざんミキに流されて隙に入り込まれて、お前が突っぱねられる確証なんて」「あ、あるわっ!」この流れでこんなことしたくないとばかりに、大河が身を捩った。「今の俺には実がおるや...

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『Old flame』第4&5章アップ完了

あとがき

2019.08.15 (Thu)

失言王の実、言った言葉もマズいんですが、フォローできない感じがまずいですね。咄嗟に腕を引いて謝るという行動ができないのが実。直希だと、この辺は反応が早いんだけど。ただ直希の場合は、失言だったことに気付くまでに時間がかかるのでw、結果同じか。だいたい、メインの直希だったらきっと、もっと激怒しちゃってることでしょうね。自分への想いを諦めるために他の男と付き合ってキスまでして押し倒されるなんて!って。実...

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Old flame 6-1

6:An old flame may be rekindled.

2019.08.19 (Mon)

【6:An old flame may be rekindled.】2月11日。土曜日。POLYGONバレンタインイベントin大阪。1日目。「じゃあ皆さん、今日はありがとうございました~」幸田のその声と共に、イベントは終了した。客席に手を振りながら、出演者はステージ裏に引き上げていく。天気にも恵まれイベント事態も大盛況に終わった初日に、陸はホッと溜め息を吐いたのだが。その溜め息には、"困惑"のそれも混じっていて。そしてその困惑は、冴島も...

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Old flame 6-2

6:An old flame may be rekindled.

2019.08.20 (Tue)

大河は、冴島に連れられて、上階奥のレストスペースに居た。今日は1階しか利用がない上に、出演者とスタッフしか立ち入れないここに、わざわざ上がってくる人間など居ない。「はい」自販機で大河の好きなカフェオレを買った冴島が、隣に腰掛けながら手渡してくれた。「ありがとう」エアコンが切られたのか若干冷えてきたこの空間で、缶の温もりが染み渡る。「ねえ大河さん、単刀直入に訊いてもええかな?」そんなに長い時間話せる...

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Old flame 6-3

6:An old flame may be rekindled.

2019.08.21 (Wed)

「何してんねん」実は怒りを隠さずに勢い良く冴島の腕を払うと、大河の腕を引く。しかし冴島は、振り払われたところで特に動じず、冷静に大河を見上げた。そして引っ張られた勢いで立ち上がった大河は、俯いたままだ。「お前、コイツと何してんの?」大河の腕を掴んだまま、きつく言い放つ。自分が介入してきた時点でこの関係がどう思われるかなど分かっていたが、実にはどうでもよかった。どうせ、コイツは気付いているはずだと。...

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Old flame 6-4

6:An old flame may be rekindled.

2019.08.22 (Thu)

冴島に気付かず真っ直ぐ歩く大河が、駐車場へと出ようとすると、「大河」声をかけられ、立ち止まった。顔を向けると、「ちょっとええか」陸が、柱に背を預けて立っていて。何?と首を傾げる大河を手招きした。大河が向かってくると、陸も奥へと歩き出す。付いて来い、という意味だ。「兄貴、もうバスが来て…」付いて歩きながらも大河がそう声をかけるが、陸は「ええから」とだけ言って歩き続ける。そして、通路を大分逸れたところ...

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『Old flame』第6章アップ完了

あとがき

2019.08.22 (Thu)

あら?陸がまさかの、火に油注いだ感じ?大河はまさに、泣きっ面に蜂状態ですかねぇ。実も戸惑うしかできないし。そんなことしてたらミキの思うツボだよ~!と、自分で書いてるくせに叫んでます。こちらのお話での冴島は、メインの直希を思わせる積極さや気の強さがありますが、直希との決定的な違いは、引くところは引くことですね。一度は諦めていたわけだし。大河が幸せそうじゃないから手を出しちゃおうとしてるって感じでしょ...

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Old flame 7-1

7:陸の告白

2019.08.25 (Sun)

【7:陸の告白】今日は1日目ということで、夕飯は昨日に引き続き、ホテル内で用意された食事だった。食堂に4~5人程度用のテーブルがいくつも並び、スタッフもマネージャー陣も出演者も適当に座ったのだが、「あれ?大河は?」大河とは部屋が隣同士の直希が一人で現れたことに、拓郎が首を傾げた。ほぼセットというぐらいに仲が良い2人は、いつもなら今日のように部屋が近ければ一緒に来るはずなのにと。そしてやはり、陸も来...

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Old flame 7-2

7:陸の告白

2019.08.25 (Sun)

間もなく電話が来た陸から実が部屋に呼び出されたのは、それから30分後だった。「ごめんな、疲れてるのに」昨日のデジャヴのように弟と同じセリフを言った陸が、ベッドサイドのテーブルに実を促す。「水とオレンジジュース、どっちにする?」「水でけっこうです」「はいよ」部屋の冷蔵庫を開けて相変わらずなことを言う陸に、ふざけてる場合かと実は若干の苛立ちを隠さずに答えた。水のペットボトルを実の前に置き、自分は近くの自...

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Old flame 7-3

7:陸の告白

2019.08.26 (Mon)

実は仕方なく、大まかな流れを陸に話した。大河から冴島との過去を打ち明けられ、その上で友人としての付き合いの許可を求められ、拒否をしたこと。冴島との過去を何も話してもらってなかったせいかカッとなって、冷静に話してやれず、追い詰めるようなことを言ってしまったと。きっとそれが、大河を傷つけたのだと。「言ってはいけないこと、言ったと思います」それがどんな言葉かは、さすがに言いづらくて。そして陸も、「ふうん...

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Old flame 7-4

7:陸の告白

2019.08.27 (Tue)

「まあ結果的に、2人はやっぱりダメになって。でも何とか関係が修復できてたみたいでホッとはしてたんやけどな。取り返しのつかない関係にまではいってなかったんやって、そこは冴島が善処してくれてたんやなって。そのうち大河は実との関係が始まって、すっかり俺も忘れてたわ。冴島の気持ち、アイツはきっと、まだ終わってないんやなって。アイツの顔久しぶりに見て、すぐわかった。そりゃあ、実も気分悪いよなぁ?冴島の気持ち...

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Old flame 7-5

7:陸の告白

2019.08.28 (Wed)

「大河はユニット内でもひときわ個性が強いし、ああいう愛されキャラなら向こうでもウケるやろ。向こうで名前が知られれば、結果的にはラギサーの名前も知ってもらえるええ機会になるやろうて。だから大河を説得してみてくれへんかって、頼まれてな。高瀬よりも俺の方が向いてるって思うたんかな、薫さん」トーンを一切変えずに、陸はそんな冷静な分析をしながら打ち明けていく。実はそんな陸が信じられなくて、目を丸くして見つめ...

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Old flame 7-6

7:陸の告白

2019.08.29 (Thu)

「俺別に、無理してませんから」実はそうきっぱりと言い放って立ち上がり、「失礼します」さっさと部屋を出ようとするが―――「待て」同じように立ち上がった陸が、実の腕を引いた。「今日は、行くなよ?」見透かすように、鋭い瞳が見上げてくる。「今日は何話しても無駄やで」「は?何言うてるんですか?」こういう問題は、時間が解決するものでもない。むしろ、時間が経てば経つほど、複雑になっていく。実はそう思って眉をしかめ...

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『Old flame』第7章アップ完了

あとがき

2019.08.29 (Thu)

陸お兄ちゃんがようやくちょびっと役に立ち始めました。とはいえ、2人の仲介にはなってくれなさそうですが。風見の方がよっぽど役に立ってんじゃね?って感じですね。直希もタクもアキも口が軽いし、千田においてはメッセージのやり取りでしか出てこないw。実の周りは頼りない奴らばっか。これがメインの直希×大河の場合、普段はライバルの実が手を貸してくれるんだけど、こちらでそのポジションに近いはずの直希がまぁ頼りない...

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