FC2ブログ

更新履歴

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方はこちらで未読・既読のご確認ができます

日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

【  2019年10月  】 

立ち入り禁止 1-2

1:危険区域

2019.10.01 (Tue)

誠が風見への気持ちに気付いたのは、1年前。ちょうど、このドラマのファーストシーズンの撮影が終わって間もなくだ。同性の恋愛を主体にした作品が当たり前のようにお茶の間に流れるようになったこの時代で、誠は長いキャリアで幾度となくそういった作品に出演してきた。キスシーンだって抱き合うシーンだって、映画となればなかなか際どいシーンだって、演じてきた。だから、そういった作品に、風見とダブル主演することになった...

PageTop▲

立ち入り禁止 1-3

1:危険区域

2019.10.02 (Wed)

「あ~、誠さん、こっちこっち」幸田から指定された店に辿り着いた誠が店員に教えられた個室へと向かっていると、ちょうどトイレから帰って来たらしき今野(←実に道連れにされた)が手招きしてきた。ここ最近、風見が仲間と飲むときは、大抵この店だ。誠のマンションから走って10分と、不幸なことにだいぶ近いわけで。ここ1年弱、少なくとも半年、風見は仕事のストレスなのかは分からないが年がら年中泥酔するものだから、おかげで...

PageTop▲

立ち入り禁止 1-4

1:危険区域

2019.10.03 (Thu)

「なあ、誠」不意に、風見の声のトーンが低くなった。同時に、誠の首にしがみついていた腕が、ギュッと強くなって。2人の密着度が、増す。「りょ、涼太さん?」どうしたん?と、必死で冷静を装いながら誠は、その腕を優しく叩く。苦しいよ、という意味も込めたのだが、風見は余計にしがみついてきた。おかげで誠は、この場で心臓発作を起こしそうだ。「涼…」「誠ってさ、最近変じゃない?」「え?」変?と、誠が首を傾げると。風...

PageTop▲

『立ち入り禁止』第1章アップ完了

あとがき

2019.10.03 (Thu)

ついに始まりました、誠と風見。以前、『ヴァーサス』という作品(短編作品カテゴリにあります)で大河たちが主題歌を担当することになっていたという誠のドラマっていうのが、このドラマのファーストシーズンってことですね。それにしても誠は、もうずっと風見が好きだったんですねぇ。これを考えながらこの1年分の(『ヴァーサス』以降)をお読みいただければ……と思いますが、誠ほとんど出てきてないっすね(^^;)『最愛』でいい仕事...

PageTop▲

立ち入り禁止 2-1

2:侵入者

2019.10.07 (Mon)

【2:侵入者】「ゴメンな~、高ちゃん」玄関を開けてすぐ、ソファに寝転がってマンガ雑誌を呼んでいた高瀬に、誠はそう声をかけた。「おぉおぉ、帰って来たか~」相変わらず何も気にしない口調でのんびりと高瀬は起き上がり、ハハッと笑いながら歩いてくる。「お疲れ。大丈夫か?ホラ、俺が荷物持つから、とりあえずソファに寝かしてやりな」「おお、サンキュ。つーか重っ…」高瀬に風見の荷物を預けた誠は、いつの間にか背中で眠...

PageTop▲

立ち入り禁止 2-2

2:侵入者

2019.10.08 (Tue)

「!!」一瞬で、部屋の空気が凍った。あまりの出来事に、さすがの高瀬も箸をカランと落としてフリーズしているのを、誠は背後で感じる。―――な…何やねん、これ誠の戸惑いを他所に、風見はやめようとしない。酔いのせいで熱を持った柔らかい感触に、誠も引き込まれる。風見の唇に優しく食まれたかと思うと、下唇をチュッと吸われて、輪郭を少しずつ舌でなぞられて。「んっ…」あまりの出来事に、誠は抵抗する事ができずに、ただ硬直...

PageTop▲

立ち入り禁止 2-3

2:侵入者

2019.10.09 (Wed)

「涼太って、いつもあんな感じ?」月の綺麗な空を見上げた高瀬が、そう切り出す。さっきのおどけた表情はそこには無く、心なしか眉を顰めている。「あんなって?」「だから、ああやって誠に……」「え?あ、いや、あそこまでは無いで」「じゃあどこまで」「どこ、って……」何でこんなに問い詰められているのか分からず、誠は若干混乱した。しかし高瀬の視線も口調も、こういうときの彼からは逃れられないことを知っているから、ありの...

PageTop▲

立ち入り禁止 2-4

2:侵入者

2019.10.10 (Thu)

しかし、そんな誠の反応を鋭くかつ正確に察した高瀬は、「ああ、お前は俺的にもオススメ物件だから。俺、協力するよ?」ニッと笑ってそう言った。だから思わず誠も高瀬に視線を向けたけれど、すぐにまた視線は下に落ちた。自分を認めてくれている高瀬の言葉は嬉しいが、彼がどう動いたところで、リスクは変わらないのだ。風見にその気がなければ、今までの関係は確実に終わる。その気もないのに相手に期待をもたせるような、そんな...

PageTop▲

『立ち入り禁止』第2章アップ完了

あとがき

2019.10.10 (Thu)

風見、だいぶ小悪魔。そしてワガママ。これまで出てきた風見と違って、子供の部分や奔放さが全面に出ていますね。そんな彼に振り回されつつも、惚れた弱みでいちいち言うこときいちゃう誠。だからこそ余計に風見は居心地よくて甘えちゃってるって感じでしょうかねぇ。そして実は、やっぱり無責任。廉を道連れにした挙句、誠に押し付けちゃうとか。実×大河では『Old flame』という作品で実に告白歴ありの風見でしたが、こっちでは全...

PageTop▲

立ち入り禁止 3-1

3:時限爆弾

2019.10.14 (Mon)

【3:時限爆弾】それから数日後。正確には、誠が高瀬に気持ちを知られた夜から、1週間後のこと。翌日収録するシーンの台本が大幅変更になったことで、誠は2人のシーンを一度読み合わせておきたいという風見に付き合い、楽屋で彼と向き合っていた。幸いにも楽屋はこの後使う人間が居ないので、まだまだ居られる。お互いマネージャーは先に帰して、差し入れの菓子をつまんだりしながら読み合わせていた。「なあ、誠」そろそろ終わ...

PageTop▲

立ち入り禁止 3-2

3:時限爆弾

2019.10.15 (Tue)

それにしても、なんでそこまで考えるのだろうと、誠は思う。自分は理由が無いと風見を泊めないだなんて、どうしてそんなこと考えるのだろう、と。そして思うのは、最近の風見の態度。最近というのは、ここ1週間。そう、酔って自分にキスしてきた日以来。あの日から風見の様子がおかしいと、誠は感じている。―――いや、俺が変なのか?風見がベロベロに酔ってたとはいえ、キスなんてされたから。気まぐれでされて、嬉しくもなんとも...

PageTop▲

立ち入り禁止 3-3

3:時限爆弾

2019.10.16 (Wed)

「涼太さん、あの……」どう探りを入れようかと、言葉を選びながら誠が口を開くと、「誠って、いま付き合ってる人、いる?」風見の、そんな話題転換。―――話題転換……やんな?もう何もかもが怪しくなってきて、誠はあからさまに身構えた。「つ、付き合ってる人?」「もしくは好きな人」「何それ」「だって誠とそういう話、最近してないじゃん」それは、もちろん誠だってずっと前から気づいていた。自分が風見への気持ちに気づいてから...

PageTop▲

立ち入り禁止 3-4

3:時限爆弾

2019.10.17 (Thu)

外は生温い夜風が吹いていて、真っ暗闇の中に満月だけが白く浮かんでいる。不気味なくらい、静かな夜だ。「あ、そうや。高ちゃん……」さっき一方的に電話を切ってしまったことを思い出し、ポケットからスマホを取り出してリダイヤルしてみる。すると意外にも、相手はすぐに出た。「あ、もしもし、高ちゃん?」『おお。何だよ誠、さっきの態度~』「ごめんごめん。ちょっと取り込んどって。っていうか高ちゃんも、こんな時間に何やっ...

PageTop▲

立ち入り禁止 3-5

3:時限爆弾

2019.10.18 (Fri)

風見のその声に、高瀬の眉がクイッと上がる。そして、誠が半開きにしていた玄関の扉を無理やり大きく開けた。そこには当然、誠のシャツとスウェットを来た、風呂上りの風見が居るわけで。「……お、なんだ~、涼太じゃん」高瀬が驚いたのは一瞬で、すぐにお得意の、冷静口調。一方の風見は何故か無言で、高瀬をジッと見ている。「あ、あのさ、涼太さん。あの…」「じつは近くで仕事があってさ。終電終わったあげくに、週末だからかタ...

PageTop▲

立ち入り禁止 3-6

3:時限爆弾

2019.10.19 (Sat)

「……そうやね」静かに風見に視線を向け、低い声でそう言い返す。「涼太さんのストライクゾーンは、ホンマ広くなったもんな。心と一緒で。"人間の男であること"やったっけ?」ズタズタにされた心は、誠を酷く冷静にさせる。自分らしくない皮肉めいたツッコミというか返答が、驚くほど冷静に出てくれていた。「誠……?」「ホンマ、そういうとこ尊敬しますわ」本当は、「俺も好きやで」とか言うのがこの状況の切り替えしには一番だとわ...

PageTop▲

立ち入り禁止 3-7

3:時限爆弾

2019.10.20 (Sun)

公園のベンチ。いつの間にか夜が明けていたそこで、「おいこら、ホームレス俳優」突然頭上でそんな声がして、誠がパッと目覚めると、そこには高瀬が居た。「高ちゃん…?」「お前、ケータイと上着ぐらい持ってけよ」「え……」「つうか、よくこんなトコで寝れたな。人気タレントが寝るとこじゃねーぞ。大河じゃあるまいし」よっこらせっと誠の隣に腰かけた高瀬が、ボサボサの誠の髪を掻き混ぜ、どこかで買って来たらしきミネラルウォ...

PageTop▲

『立ち入り禁止』第3章アップ完了

あとがき

2019.10.20 (Sun)

誠&風見、大・衝・突!ということで。アラサーの大人同士とは思えない大ゲンカの章でした。風見は気が強いので、怒るとこんな感じになるんです。これまでのどの作品においても平常心で明るくてさっぱりした風見ですし、自分の美しさを分かっている彼は普段は口の悪さは隠していますが、こういった手に負えない面倒くさい部分も併せ持っています。彼の口の悪さについては『stranger』エピローグの心の声でちょびっと出てますが、今...

PageTop▲

立ち入り禁止 4-1

4:タイムリミット

2019.10.24 (Thu)

【4:タイムリミット】「誠さん、今日は静かだね」陸にビールを注ぎに来た幸田が、背後から顔を覗かせた。その日の誠の最後の仕事は、POLYGONのレギュラー番組のスタジオ収録。休業中の大河の状況も良好で、さらに冴島が助っ人として仮メンバーとなることも決まり、久々に飲み会が行われていた。冴島に加え、久しぶりに陸、さらにはほぼ休業状態だった直希も加わり、何となくテンションの高いムードが漂う個室内で。誠はただ一人...

PageTop▲

立ち入り禁止 4-2

4:タイムリミット

2019.10.25 (Fri)

「…………」皆の声が、少しずつ遠くなっていく。だが、「……こと、おい、誠」こっそり眠りに入ろうとした誠は、肩を叩かれて小声で呼ばれ、仕方なく目を開けた。「………?」顔を向けると、高瀬が誠の腕を軽く引いている。「……何?」邪魔するなと思いつつも、それは表情には出さずに誠が極力いつも通りの声で答えれば、高瀬は誠に耳打ちするかのように顔を寄せてきた。「お前、少し外の風当たってこいよ」周りに聞こえないように気遣う、...

PageTop▲

立ち入り禁止 4-3

4:タイムリミット

2019.10.26 (Sat)

翌朝。誠が目を覚ますと、すでにカーテンから薄日が差していた。「あれ……」ずいぶんと寝てしまった。あれだけ悪酔いしたにもかかわらず、意外にも頭はそこそこすっきりしていて、体も軽い。「えっと…あれ?」ここが自分のマンションの寝室だということは誠には理解できたが、どこをどう辿ってここに行きついたかはまったく覚えておらず、体を起こして頭を掻いていれば―――「ん?」不意に。キッチンで物音がして。誠はベッドから降り...

PageTop▲

立ち入り禁止 4-4

4:タイムリミット

2019.10.27 (Sun)

「で、何?」コンビニを出て車に戻った誠は、また電話口の高瀬に声をかける。高瀬は『遅い』とお決まりの文句を言ってから、本題を告げた。『お前にさ、今から行って欲しいとこがあるんだよ』「行ってほしいとこ?」『お前んチからけっこう近いとこだよ。これから場所教える。あとで地図もケータイに送るよ、念のため』「高ちゃんは行かへんの?」『考えとく』「……何しに行かされるんや、俺は」『前に行ったメシ屋の近くなんだけど...

PageTop▲

立ち入り禁止 4-5

4:タイムリミット

2019.10.28 (Mon)

高瀬が指定した場所は、確かに車ですぐの場所だった。コインパーキングに車を停めた誠は、着いたら連絡しろと言っていた高瀬に従い改めて電話して、彼が指定してくるとおりに道を進む。やがて、高瀬が言うような街のイルミネーションはすっかり隠れ、人の気配も減っていってしまった。「だけど……こんな深夜に、俺はまだしも、そのコを1人で行かせるっての?ひと気のない公園に?」『公園じゃないよ。公園的』「どっちでも一緒や」...

PageTop▲

立ち入り禁止 5-1

5:解除コード

2019.10.31 (Thu)

【5:解除コード】「……涼太さん?」予想外の人物に思わず立ち上がった誠は、ぼんやりとその名前を呼ぶ。「…よっ」風見はバツが悪そうな、戸惑うような曖昧な笑顔を見せ、片手をヒョイと上げてそう言った。「…え、何でここに居るん?」誠は頭がついていかず、出てきた言葉はそれ。すると風見は一層緊張した表情になり、「いや、だから、その……さ。あれだよ、誠にさぁ……」その、歯切れの悪い口調に。『お前にさ、告白したいっていう...

PageTop▲

前月     2019年10月       翌月

Menu

プロフィール

BONNIE

Author:BONNIE
FC2ブログへようこそ!

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

QRコード

QR