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「アゲイン(陸×千)」
4:手さぐりの夜

アゲイン 4-1 ※R-18

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4-1 ※R-18

*こちらはR-18ページです。
*ご理解ある方のみお進み下さい。





【4:手さぐりの夜】

深く深く口付けられて、千田は必死で彼の首に腕を絡める。
いつのまにか体の表面を彷徨っている陸の手のひらが、熱くて、熱くて。
その手はやがて、予告なくいきなり下にさがり……

「んっ!ま、待った……」

間違いなく反応したそこに触れられたくなくて、千田は慌てて体を離そうとするけれど、

「大丈夫、俺も一緒やから」
「え……」

ぐっと太腿に押し付けられた陸のそれは―――自分と同じように、硬くて熱かった。

「な?」

だから大丈夫だよ、と、また唇を塞がれる。
この人が、自分で反応してくれている。そのことにホッとして、千田は小さく頷いた。
千田の同意を確認した陸がゆっくりと手を動かせば、すでに反応をはじめていたそこから、甘い痺れがあっという間に身体中に伝わってくる。
もっと触れてほしくて、陸にも触れたくて。
千田がそこに手を伸ばそうとするより先に、陸の手が千田のベルトとジーパンのチャックを手早く外した。
そのまま直接触られて、それが陸の手だと思えば。千田に襲いかかるのは、恥ずかしさや戸惑いと、そしてそれらを呑み込むような快感だ。

「陸、も……」
「え?」
「俺だけは、いやだ」

彼に触れたくて、ベルトを引っ張る。
下着の中から直接手に触れたそれを軽く撫でると、陸は小さく声を漏らし、千田を見つめた。

「有介、俺に任せてくれる?」

熱い欲望を滲ませる、陸の瞳。
しかしきっと自分も同じなのだろうと、千田はぼんやりと思った。

「うん」

彼となら、この先へと進んでみたい。

「怖かったら、もう無理やって思ったら言って。すぐ止めるから」
「わかった」

そんなこと絶対にないだろうという確信があったけれど、陸の優しさに応えるように千田が頷けば、また唇を塞がれた。
いつも陸が使ってるベッドで陸の匂いに包まれて……それだけで鼓動が速くなる。

「あ、そういえば、シャワー…」
「う~ん、後でええよ」
「でも汗掻いたし…」
「どうせまた掻くやん」

考える隙を奪うように、性急に陸が千田の服を脱がしていく。
そのまま慣れた手つきであっという間に千田は服を脱がされ、陸自身も自ら服を脱ぐ。
お互いに、何も隔てるものが無くなって。直に感じる身体に、体はさらに熱くなっていった。
陸の唇が、首筋から鎖骨へと、徐々に下がっていく。
やがて、陸の舌が、千田の胸の先端をゆっくりとなぞると、

「………っ」

思わず声が漏れてしまって、千田は慌てて口を塞いだ。
しかしその手を、陸によけられて、

「なんで?きかせてよ」

彼独特の、鼻にかかったような掠れた甘い声が、鼓膜を震わせる。
少しだけ切羽詰ったような顔には、明らかに欲情の色。

「そしたら俺、もっと頑張れそう」

そんなこと、そんな顔で言わないで欲しい。

「俺、さっきから煽られっぱなしなんやけど、どうしてくれんの?」

……そんな声、出さないでほしい。
それだけで、気持ち良くなってしまいそうだから―――

これがモテ男のテクニックかと、同じ男として"勉強になった"と思いつつ。いやいや、もうこのテク使う場ないじゃんと考えて。…ていうかそもそも自分が使っても似合わないか、という結論に戻った千田は……
どんな時でも憎たらしいくらい格好いい陸を、ドキドキしながら見上げるだけだった。

陸もまた、そんな千田をジッと見つめていた。
千田本人に自覚は全くないが、綺麗で整った顔立ちをしていると思う。華やかさという面では確かに欠けるかもしれないが、清潔感なら誰にも負けないだろう。
そういえば大河も『顔が好き』とか言っていたと、ふと思い出して。

―――つーかアイツ、下心ありありで1回泊めたこと認めとるしな…

あれは要注意だと、直希にしっかり言いつけておこうと、陸はこっそりと心に誓った。
そして、そんな大河の誘いに1ミリの疑いもなく無防備についていったであろう千田の姿を思い出せば、そのことをあっけらかんと自分に打ち明けてきた大河の勝ち誇った顔を思い出せば、嫉妬しないわけもなく。
だから、先ほど明らかに良い反応を見せた千田の胸の先端を、今度は少しきつく吸ってみれば、

「…あぁ…っ」

さっきよりも激しく、千田の体が震えた。

「…気持ちいい?」
「…わ、わかんな……ていうか、陸…嫌じゃない…の?」
「何で?」
「だって、お、俺、男だし…」
「有介は?こんなことされて、嫌?」

陸がそう問いかければ、千田は一生懸命に首を左右に何度も振って、

「なら、気持ちいい?」

すると今度は、恥じらいながらも、やっぱり一生懸命に首を上下に振ってくれる。
本当に、たまらないと思う。
このままじゃ、自分勝手に暴走してしまいそうだ。
それなのに千田といえば、

「陸、も?大丈夫?」

潤んだ目で、不安そうに、じいっと見上げてくる始末だ。

「……なあ有介、あんまり俺を煽るなって」

無自覚にも、程がある。
こんなに自分のペースを乱されるセックスは、初めてだ。

「…声、いっぱい聞かせて…?」

なんとか自分主導に戻すべく、陸は千田の腰をそっと撫で上げながら、首筋に顔を埋めた。

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