アゲイン 4-4 ※R-18

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＊こちらはR-18ページです。
＊ご理解ある方のみお進み下さい。





「あ、…ん…！」

恥ずかしそうに目を泳がせながらも、快感から本気で逃れるつもりではないのが分かる、声、そして反応。捩る腰は決して陸の口から離れることはないし、普段聞いたことのない艶めいた声は、気を抜けばすぐにでも陸の理性を切ってしまいそうなほどに色っぽい。だから耳を塞ぎたいのに、それでもやっぱり聞いていたい。
だから陸は、千田をぐいぐいと攻め立てていった。

「…口に出して、ええから」

舌で激しく愛撫して。わざと音を立てて吸い込んで。
しかし、確実に昇りつめているはずの千田は、

「や…だ」

必死で首を横に振った。

「い…一緒が……いい…」
「……へ？」

トンでもないおねだりに、陸が一瞬呆けた瞬間、

「おっ…と」

握っていた手をとられ、

「交代だ」

黒目がちな真摯な瞳で、ジッと見つめられた。
追い詰められた小鹿のくせに、切羽詰った顔をしながらも戦いを挑もうってところが男らしくて、千田らしくて……

「わかったよ」

陸は降参とばかりに笑った。
されたことなかったくせに出来るのか？とも思ったが、今まさに自分にされたから大丈夫かと思い直し、ベッドに横になる。
すると千田が覆いかぶさってきて、唇を重ねてきた。
おずおず舌を差し入れてくる、ぎこちなさがまた初々しくて、たまらない。今まで女の子とどんなキスしてきたんだ？と思った瞬間、過去の相手に勝手にムカついて、陸は考えるのをやめた。
そのままずるずると身体を下げた千田は、そっと掴んだ陸自身を、ジッと見つめている。

「無理すんなよ？」
「してない。俺がしたいからするんだ」

さっきの陸の言葉を真似る千田は、時折見せる頑固な一面を、こんなところで発揮してきた。
そんなところも可愛いと陸はまた思わず笑っていたが。
千田の唇が、自分の中心に近づいて。咥えられた瞬間に訪れた濡れた感触に、すぐに余裕は無くなり、息があがった。
たどたどしく動く唇も舌も、決して上手ではない。それなのに何故か陸は、これまでのどれよりも気持ちいいと感じた。
テクニック云々ではなく、これが千田だという、それだけでたまらないというか―――

「…っ！もう、ええよ…」

気を抜いたら思わず達してしまいそうで、慌てて陸は千田を引き上げた。

「え、もう？」

ポカンと見上げてくる、汚れない瞳。

「気持ちよかった？」

窺うような表情。
濡れた唇は、さっきまで自分を咥えていたそれだと思えば、陸はまたたまらなくなって。

「当たり前や。お前上手やんか」

大人の余裕を見せるフリをして、必死で自分を落ち着かせた。
そしてそっと抱き寄せて、

「なあ、もう、ええか？」

囁きながら、千田の後ろの入口を、指で探る。
触られてビクンと体が跳ねた千田は、陸のその仕草と言葉ですぐに状況を察して、表情を硬くした。

「痛いかもしれないけど……お前と、ちゃんと、したい」

千田の不安を拭うように、甘い声とキスで宥めながら陸は、

「有介はまだ、俺と"したい"って思ってくれてる？」

その真っ黒な髪を撫でた。
意地悪な質問であることは百も承知。
それでも彼はきっと、誠実に答えてくれるはずだから。

「……したい」

ほら。