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「アゲイン(陸×千)」
4:手さぐりの夜

アゲイン 4-5 ※R-18

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4-5 ※R-18

*こちらはR-18ページです。
*ご理解ある方のみお進み下さい。





作戦勝ちとばかりに千田を再びベッドに横たえて、陸はベッドサイドの引き出しを漁った。
それをぼんやりと目で追っていた千田は、彼が出した箱に、すぐにそれが何かを理解した。
彼が手にした箱は、自分だって使ったことのあるそれ。
使いかけってところがまた、生々しい。少なくともこれを、陸は確実に誰かに使ったのだ。
と、思いついたものの。

―――な、何考えてんだ俺…!

千田は慌てて、考えをかき消した。
男なら当然だというのに、何をしみじみ想像しているのだと。
だいたい、この人の過去を考えたらキリがない。
集中しよう、と千田は気を落ち着かせようとしたが、

「今、余計なこと考えた?」

鋭い陸は、ニヤリと笑って箱をかざした。

「よ、余計なことなんて…」
「これ、いつ使ったのかって?」
「そんなこと…っ」
「有介と知り合ってからは使ってないよ」
「え?」
「ていうか、あれから間もなく別れた」
「あれから…?」
「送ってもらった日」
「……そんなに前?」
「そ。だから、期限切れかも、これ」

もちろん、そんなに早く期限など切れないが、冗談交じりに陸は箱をかざした。
暗いから見えないなぁと、笑っていると、

「なくて、いいけど」

またもや千田から、トンでもない発言が飛び出した。

「え?」

目を丸くして陸がフリーズすれば、

「俺、妊娠しないし」

むしろ、つけるのかと驚いたぐらい。と、千田がキョトンとしたまま告げてくる。

「陸が病気もちだったら話は別かもしれないけど……」
「持ってへんわ。たまにエラいこと言うな、お前」
「だよね?俺も持ってないし。だから、いいよ?」

淡々とそう結論づけた千田は、陸の手から箱を取り上げて、

「そんなの要らない」

ポイッと捨てた。

「後のことは、自分で何とかするから大丈夫」

男同士のやり方は分からなくても、陸と付き合い出したことで、以前大河から"注意事項"として千田は教えてもらったことがあった。何故大河がそんなことを知っているのか千田には分からなかったが(←大河と直希の関係を疑ってもいない)、恋愛経験の豊富な彼だから同性との付き合いもあるのかもしれないと、彼からのアドバイスは真摯に受け止めていた。だから、直で受け入れれば、中に出されれば、その瞬間は気持ちよくはあっても後々大変なのは分かっている。
でも、陸にそこまでさせるつもりはないし、されたくもない。そんな姿見せたくない。
そう思うのに…

「有介って、覚悟すると急に男らしくなるね」

千田が投げた箱を横目に、陸が、千田の好きな笑い方で笑って。

「後始末の件は、またそのとき話そう」

分かった、とは、言わなかった。
だから千田は反論しようとしたのだが、その口はキスで塞がれ、これ以上の話し合いを遮られる。
そして、千田が大人しくなったのを確認して、陸がその長い指を咥えて濡らした。
その行為が、あまりに色っぽくて。
千田が思わず見惚れていたら―――その指は、後ろにそっと射し込まれた。

「…ん!」

反射的に、体が強張る。

「痛いか?力抜いて?」

キスで宥めながら、奥へと埋め込まれる指。
でも次の瞬間、

「―――あっ!」

陸の指が触れた奥の一点に、千田は全身に快感が走った。

「ここ?」
「…ち、ちが…あっ」
「ここやんか」

千田の反応を確認した陸が、そこを何度も刺激してくる。
指を増やして入口を拡げながら、的確に刺激を与えつつ解していく彼の指は、優しくて、でも激しくて。最初こそ強張っていた千田の体は、いつの間にか完全に弛緩していた。

「あ…ぁ…っ、は…」

無意識に声を漏らしながら首元にしがみついてくる千田を、陸はしっかり抱きしめながら、彼の快感の表情や声を追いかけて愛撫を続ける。
どこが感じるかとか、陸には、正直よく分からない。
でも、女の子にするようにすればいいんだと、でも男は濡れないから注意が必要だと、以前、同性の恋人をもつ友人から聞いたことを思い出して。あの頃の自分は女の子にしか興味なかったし、そんな話もただの興味本位で真面目に聞いてなかったが。大事な千田を傷つけたくないし、できれば喜ばせてやりたいから、必死で会話の記憶を辿りながら事を進めていた。
そんな、半信半疑の自分の愛撫に、千田は敏感に反応してくれて。お互いに初めての経験を、そうやって2人で探り当てていることに、陸は何とも言えない嬉しさを感じた。

陸にとってセックスなんてものは、これだけ経験を重ねてしまえば、相手が誰でもそう変わりはないはずだった。
それが、こんなに夢中になってしまうなんて。こんなに求めてしまうなんて……

「もう、挿れてええか?」

早く彼に入りたくて、もっと深く繋がり合いたくて、陸は指を引き抜きながら千田の耳元で問う。
そうすれば、

「……うん」

迷いなく頷いた千田が、キスを強請ってきた。
だから陸も、まずはその唇にたっぷりと応えてやってから。
すらりとした両脚を抱えて、広げる。

「―――!」

あられもない自分の格好にショックを受ける千田だが、でもぎゅっと耐えてくれて。

「大丈夫。力抜いて…」

耳元で何度も言い聞かせながら、陸はゆっくりと…押し入った。

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