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「Engagement(直×大)」
後編:ギブアンドテイク

Engagement 後編-2 ※R-18

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*こちらはR-18ページです。
*ご理解ある方のみお進み下さい。





ゆっくりと、何度も抜き差しを繰り返しながら、徐々に直希が入ってくる。その圧迫感に大河はまたもや呼吸を止めそうになったが、

「大丈夫。力抜いて」

髪を撫でられながら暗示のように直希から囁かれれば、大河の体からは自然に力も抜け、呼吸もできていく。
奥まで到達する頃にはお互いに汗だくだったが、直希の額や首筋から落ちてくる汗は、大河にとってそれすら愛しくて。
隔てるものが一切なく繋がり合えたナカでは、お互いの熱をダイレクトに実感させてくれる。互いを求める温度すら同じだと、教えてくれる。それが、ただただ嬉しい。

「動いていい?」
「ええよ」

痺れるような痛みを落ち着かせた大河がゆっくり頷くと、直希が気遣うように動き始めた。
とはいえ、その動きがスムーズになる頃には、お互いに夢中になっていて。

「んぅっ…あっ!」
「大河…っ、好きだよ」
「ぁっ…っ!あぁっ…んんっ!んっ…っ!」
「すっげぇ好き」
「っ…ぁっ、…な、なおき…っ…も、もう…」

惜しみなくそんな言葉を投げかけてくる直希に、大河はコクコクと頷いて応えてやりながら、限界を訴えた。

「なおき…っ、ホンマに、もう…っ…俺…」
「うん、俺も…。一緒にイこう」

限界まで追い上げられた同士、最後の絶頂を味わうために、もう一度深く口付け合って。
一気に直希がスピードをあげた。

「んんっ…!あっ―――!」
「…っあ、くっ……っ」

あっけないほど簡単に、2人は同時に達した。



「大河……大丈夫?」

放出した瞬間にパタリとシーツの上に腕が落ちた大河を、直希は心配そうに覗き込んだ。
すると大河は肩で息をしながら必死で目を開けて、薄く笑って頷くと、

「直希、気持ちよかったか?」

そしてそんな、バカみたいなことを今さら訊いてくるものだから、

「良すぎて暴走止めるの必死だったよ」

素直な感想を漏らしながら、相変わらず天然な恋人にキスを贈る。
どうせ大河のことだから、元気は戻っても体力が戻っていないから満足させてやれなかったんじゃないかとか、そんなことを考えたに違いないと。直希は、全部分かっている。

「いろいろお誘いも受けちゃって、俺今日、幸せすぎて怖いぐらいなんですけどね」

だいたい、いろいろやっちゃった後に訊くことかよと思いつつ、それが大河の面白いところでかわいらしいところだと思う。

「そっか」

こんな風に、本当に安心した顔で笑ってくれるところも。
だから、このままの状態で彼を見ていたら、自分の性欲なんてものはいくらだって取り戻してしまうのは必須だから。

「と、とりあえず、抜くよ?」

さすがに2回戦は今日の大河には無理だと分かっているから、直希は慌てて彼のナカから出ようとするのに、

「ま、待って直希」
「え?」
「もうすこし……」

ギュッと抱きついてくる、相変わらず無自覚なド天然。
いろいろとお誘いだのおねだりだの出血大サービスなのは嬉しいが、今のこの状況では、自分にとってヘビの生殺しだということを気付いて欲しい、と直希は切実に思うから、

「わかったよ。でも、黙っててね」
「へ?」
「これ以上何か言われると、俺、無事に寝かせてやれる自信ない」

とりあえずそう念だけは押して、自分が今だ狼寸前だいう認識をもたせた上で、そのまま抱き合った。
だが、

―――大河…(^_^;)

無言で抱きしめ合ったら抱きしめ合ったで、時間差で直希の発言の意味をようやくちゃんと理解したのか、大河が真っ赤な顔を直希の肩口に埋めて隠そうとするものだから。

「―――なっ」
「大河のせいだ」

ナカで再び力を取り戻した直希自身に気付いてギョッと顔を向けてきた大河に、直希はジト目を向けた。
とはいえ、クタクタの彼に付き合わせるのなんていうのは、絶対にしてはいけないので。

「後で、手伝って」
「へ?」
「もう少ししたら抜くから、そしたら、手ぇ貸して」
「あ……う、うん////」

暗闇でも相変わらず真っ赤であろうことが分かる大河の、形の良いおでこにキスを落として、直希はそっとまた抱きしめる。
そうすれば自然に、背中に回される腕。

「直希」

背中から片手を外して、その手で直希の頬にそっと触れてきた大河が、ジッと見つめてくる。

「ん?」

直希が優しく笑顔で答えると、

「フフ…何でもない」

子供のように無邪気な顔で大河も笑って、そのまま唇にキスをしてきた。
誘ってきたりおねだりしてきたり、ついでにこんな甘い空気を出してきたり。
今日は一体何のサービスデーかと直希はまたもや信じられない気持ちになったが、こんな機会はいつまたあるか分からないから、

「もぉ、何だよ~~」
「わっ、苦しいってお前」

腕の中にがっちり閉じ込めて、じっくり堪能することにした。


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