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「一時停止(直×大)」
後編:再生

一時停止 後編-3 ※R-18

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*こちらはR-18ページです。
*ご理解ある方のみお進み下さい。





「わっ!直希、ちょっと、何して…!」
「しっ、騒ぐなよ」

スタジオ内のレッスンルーム。
大河を押し込んだ直希は、喚く彼の口を押さえて制した。
事務所が持っているこのスタジオはプライベートスタジオ同然で、今日のように自分たち以外に誰も使用していない日は、部屋への出入りも自由だ。ここに来る際、他の部屋が全て空いていることをしっかりチェックしていた直希は、夕飯を兼ねて休憩に入った瞬間、『外で食べてくる』という名目で、大河をここへ連れ込んだ。

「メ、メシ…俺腹ペコやっ」

外に行くという直希の言葉を本気で信じていた大河が、直希の腕を引っ張りながら抗議をするが、

「向かい側のコンビニで買えばいいよ。そのぐらいの時間は残せばいい」
「は?何の話―――んっ」

困惑する大河の唇をキスで塞ぐと、そのまま床に押し倒した。

「ちょっなおき……おまっ…んん~~~」

大河が慌てて抵抗するも、直希は深く舌を絡ませてくる。
シャツの中に入ってきた手が、するりと脇腹を撫で上げれば……大河の体も一気に痺れてきた。朝、あれだけ煽られた体だ。熱なんてものは、ちょっとしたきっかけですぐに戻ってきてしまう。

「なおき…っ、ん…、お前、ここどこやと…あっ…」
「でもごめん、もうたまんなくなっちゃった」
「は、あ?」
「大河の声聴いてたら、さ」

今日大河が歌詞を作り仮歌まで入れたそのデモ。そこから流れてくる声を聴いているうちに直希は、朝の大河を思い出してしまったのだ。そのぐらい、仮歌にもかかわらず威力のある声だった。
もちろん大河はプロだし表現力も豊かだから、曲のイメージによっては色っぽく歌い上げることもある。だからきっと、普段の状況でこの曲を聴いていれば、直希だってプロとして冷静な思考でいられるとは思うのだが。今回の場合、自分がやらかしたことが前提としてある以上、どうしてもあのときの大河の姿と直結してしまうのだ。
そして次に思い出したのが、冴島がアップしていたSNSの動画。あそこに映っていた大河は間違いなく色気放出中で、あんな顔であんな声を冴島が目の当たりにしていたかと思うと―――

『さすがにちょっと、妬けたわ』

そりゃそうだろうと、いやいやその前に、あの大河で何かおかしな想像しなかっただろうなと、そんな懸念が生まれて。

『今日はもう、お前がちゃんと隠しとき』

じゃないと襲い掛かりそうだとでも言いたかったのだろうかと、そこまで考えてしまって。

―――やっぱあの天然は要チェックだ…!

自業自得ということにやっぱり気付かず、直希は冴島に対しての警戒を改めて誓う。魔女に放り込むことは許してやるとして、警戒対象であることには変わりない、と。今年のバレンタインといい今回といい、大河がいつも以上に隙だらけな時に限って直希の居ない間に隣を確保していることを考えても、それが偶然とはいえ危険な奴だ。
甦った朝の情事、発散しきれなかった熱をほのかに漂わせていた大河を堪能していた冴島、その冴島によって世間まで今日の大河を目にしてしまっている。そんなことが頭の中で回りだせば、直希はたまらない気持ちになっていたのだ。

「仕事終わるまで待てない。大河、続きしよ?」
「続き…って、☆♪×△◆/////!!」

直希の言葉の意味をすぐに理解した大河は、言葉にならない言葉を出しながら真っ赤になって首を左右にブンブン振った。
しかし大河の体が本気で拒んでいないことぐらいは、彼の反応を見れば直希にはすぐ分かる。大河の常識が、この場でコトに及ぶことを拒んでいるだけだ。
だから直希は、体を撫でていた手を彼の胸の先端へと移動すると、軽くつまんで、

「……あっ」

小さく声をあげながら腕にしがみついてきた大河に自らの腰を押し付けると、

「ほら、これ、どう考えても治まりそうにないだろ?」

この状態になってしまった以上、大河を傍に置いている限り落ち着かせることなど不可能だと、訴える。
それから大河の下半身にも手を伸ばし、自分と同様に彼も硬くなり始めていることを確認すると、

「とりあえず、大河を楽にしてあげるから」

その言葉と同時に、顔を下に降ろして。
大河が事態を把握するまでの僅かな時間を使い、彼からベルトを外して下着をわずかに下ろし、その昂ぶりを口に入れた。

「…へ?……!!え、ちょ、待って!アホっ」

自身が濡れた感覚に包まれたことでようやく気付いた大河が、小声ながらも必死で直希を引きはがそうと肩を押す。しかし直希はその力に負けることはなく、瞬く間に大河を追い上げていった。

「なおき、いや…っ、アホ…、あぁ…」

刺激に耐え切れず、大河も抵抗する気力を失っていく。こんなところでありえない、と思うものの、自分だって朝の不完全燃焼のおかげでいつだってスタンバイOKな体だった以上、理性よりも本能が勝ってしまっている。

「あ…もう…、あ、待って…」
「いいよ出して」
「アカン…なおき離せ……うぁっ」
「いいから」
「よくな……あ―――っ」

呆気ないほど簡単に、大河は直希の口で達していた。

荒い呼吸を整えていれば、すぐに大河は直希に唇を塞がれる。その苦みで、自分が出したものを実感させられて、大河は恥ずかしさのあまり直希の首にかじりついて顔を隠した。
何よりも、こんな場所でこんなことをさせられているのに、結局"気持ち良かった"と思っている自分が一番恥ずかしい。朝から籠っていた熱がようやく解放されて、思わずホッとしている自分が……

「アハ、可愛い顔」

耳まで赤くして羞恥に耐えている大河を覗き込み、直希が笑う。だから大河は睨みを利かせて罵倒してやろうとしたのだが、

「な、直希。お前、は……」

口に出たのは、発散されていない熱を籠めたままの直希への心配で。気が付けば自分の手は、彼のそこへと伸びていた。
元はといえば、朝から襲いに訪ねてきたこの男が悪い。そんなことは大河だってわかっている。しかし、あんな初歩的な連絡ミスなんて彼だって予想できていなかっただろうと思えば、気の毒なほど肩を落として仕事へ向かっていった直希が愛しく思えてきて。

「床、は……、背中痛くなるから、ア、アカン」

とりあえずそこはしっかりと主張した上で、

「あ、あっち、で……」

ピアノの近くに置かれているテーブルを指さした。

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