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「直感(春×歩)」
4:白昼夢

直感 4-2 ※R-18

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*こちらはR-18ページです。
*ご理解ある方のみお進み下さい。





それから春海がふと身を乗り出して、ベッドサイドをキョロキョロ見回す。

―――あ。

その行動が何を意味しているのか、栗原にもすぐ分かった。
そしてハッと気が付いたのは……

「えっと…栗ちゃん、あの…」
「いや、わかってる」

春海が探しているもの。
こういうとき、男なら礼儀としてつけるもの。
それを、自分は……

「え~っと、どこ…?」
「ごめん」
「え?」
「…な、ない」

栗原の言葉に、春海も目が点になった。

「か、彼女、1年近くいなかったから、つい…」
「……あ」

確かに、と春海は思った。
考えてみれば、自分と栗原は同時期に彼女と別れていた。自分は使いかけが(おそらく)残っているが、別れるタイミングで使い切っているか捨てることも十分ありうる。
かといってあんなもの常備するほど自分たちはヤンチャな人間ではないし、言われてみれば納得の結果だった。

「え~っと…」

どうしたもんかと、春海は頭を悩ませ、

「わ、わかった。わかったよ栗ちゃん」

だから、そんな顔しないで?と、顔を覆ってしまった栗原の腕を剥がす。

「あのさ、最後の最後で、えっと…ぬ、抜くから。
あの、つけないってことで、ええかな?」

あまりにも生々しいことだけに、いくら春海でもうろたえながら提案すれば、

「/////!!」

瞬間、栗原は"ボンッ"と音がするほど顔を真っ赤にした。
しかし、

「……い、いいんじゃない、かな」

気がついたら、そう答えていて。

「ぬ、抜かなくても別に…いいけど」

またもや考えもなしに、そんなバカなことを。
こんな時にまで、口にしてしまったから。

「栗ちゃん、俺もう限界」

切羽詰まったような声と共に春海が、ギュッと抱きついて唇を塞いできて。
栗原も春海の首に回していた腕を強めて、彼のキスに応えた。

「んぅ…はっ…あ、」

先ほど春海の舌で愛撫をうけた自分の中心に、再び彼の手が這う。彼の唾液と栗原自身の先走りによって濡れたそこで、指を濡らすように。
その手が再び後ろに回り、指の腹で入口を軽く押して、

「……力抜いとってな?」

唇を離して耳元で囁くと、春海が指を埋め込んできた。

「う…ぅ…」

初めての異物感に、無意識に強張る体。
それでも春海に言われた通り、栗原は必死で体の力を抜こうと試みる。
そんな栗原を宥めるように、気を紛らわせるように、春海から優しいキスがきて。だから栗原も彼に応えたくて、お世辞にも気持ち良いとは言えない感覚を必死で堪えた。
中に入った春海の指が、僅かに動き出す。そうすれば、もちろん異物感も増していき、

「…うう」

唇を噛みしめて呻いた栗原は、眉間にめいっぱい皺を寄せながら春海にしがみついた。

「栗ちゃん…大丈夫?一回止める?」
「い、いいからっ」

まだそんなことを言うのかと、弱気な春海を叱咤して、続きを促す。すると春海も栗原の反応を見ながら慎重に指を動かし、何かを探るようにナカで大きく円を描いていく。それが、栗原の奥深い場所の1点に辿り着いたとき、

「あ――っ!」

全身が痺れるような刺激が走って、栗原は思わず高い声を上げた。
それはさっきまでと違い、不快感など一切なく。

「ここ?」
「や…っあ、あっ!」

寧ろ、気持ち良すぎて頭が混乱していく。
体をうねらせて逃げようとしても、春海は片手で簡単に栗原の腰を抑え込み、ナカを掻き回すように動かしながらその一点を何度も刺激してくるから、

「あっ…ハルさ…やだ…あ…」

いったい自分はどうなっているんだ、恥ずかしい、そう思うのに、声が抑えられなくて。体の奥から湧き出す疼きは、春海の指を欲していることの証だと分かるから、余計に混乱していく。
それでも、

「栗ちゃん、気持ちいい?めっちゃ可愛い」

春海が喜んでくれるから。

「ん…あ、んんっ…」
「もっと聞かせて」

春海が求めてくれるから。

「痛くない?大丈夫?」

春海の声が優しいから……

「大丈夫、ぁっ…だよ…ハルさん…」

この人になら何されてもいいと、素直にそう思えて。
ギュッとしがみついて自らもキスを強請れば、春海がそれに応えながら、ナカの指を増やしていった。

増やされた指と共に、そこから響く音も増して。栗原は思わず、耳を塞ぎたい衝動に駆られた。1本の指でさえきつかったそこはすっかり解れているから、栗原も全ての刺激が快感でしかなくなっていて、恥ずかしくなるほど甘い声ばかりが漏れて止まらない。

「ぁん…あっ…ぅ、あ…」

自分のナカに埋め込まれた3本の指がバラバラと動いて、体の中に生き物でも入り込んだように感じる。
初めて知った感覚に翻弄されていると、

「―――っ、え?」

突然、指が引き抜かれた。

「…な、に?」

予想外の解放感に思わず茫然としながら、栗原が春海を見上げて呟くと、

「歩、もういい?」

熱い目をした春海が、また名前で呼んで、そう問いかける。
その意味を、栗原はすぐに理解したから。

「いいよ、ハル…」

正直、不安はトンでもないレベルだけれど。でもこの人となら大丈夫だと、そんな確信を込めて、栗原はしっかりと頷いて微笑んだ。

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