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「女は災い(陸×千)」
9:美しい人

女は災い 9-2 ※R-18

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*こちらはR-18ページです。
*ご理解ある方のみお進み下さい。





酔いが醒めていたとはいえ大量のアルコールを摂取した千田の体はおぼつかなく、陸は抱えるように寝室へ引きずり込んで、ベッドに押し倒した。
千田のトレードマークであるサラサラの黒髪が、シーツに散らばる。

「有介、こっち向いて」

頬に手を添えて、顔を上に向かせる。唇を塞げば、千田の長い腕が首に絡んできた。
陸が腰を押し付ければ、ぶつかったそこは、自分と同じように硬くて。自分も余裕無いが千田も同じなのだと気付けば、彼もこうすることを求めくれていたのだと実感して、陸はそれだけで嬉しかった。

千田からインナーごとニットを引き抜くと、無造作に放り投げる。そしてまた寝かせて体を撫で上げれば、千田から吐息交じりの声が漏れた。
シーツをキュッと握る手が震えているのは、快感を物語っていて、

「寒くないか?」
「…大丈夫」

そう答えた黒目がちな目がゆらゆら揺れているのは、欲情の証。
そしてそんな自分自身を持て余しているような千田の複雑な表情に、陸はゾクリとした。

―――無防備すぎやって…

舌を絡ませ、深く深く貪る。
千田の手が、陸のシャツにかかった。陸も彼の手に誘導されるように、シャツを脱ぎ、インナーを放って。それからまた覆いかぶされば、久しぶりにお互いの素肌が合わさって、感情は更に昂ぶった。

「はぁ、陸…」

甘い吐息を漏らしながら背中に腕を回してくる千田の唇や首筋に陸は何度もキスを落としながら、その手をベッドに押さえ付ける。
先ほど指で弄った胸の先端に陸が舌を這わせれば―――

「ぁっ……あっ」

控えめとはいえ濡れた声が、千田の口から出ていって。吸い上げれば、びくっと背中を逸らせた。
絡み合った指先に力が入り、そこから彼の快感が伝わってくる。陸は自らも強く握り返してやりながら、片手は外すと、先ほどからきつそうな千田の下半身に手を伸ばした。
ジーパン越しにそこを撫でると、

「…あ、ちょ、待っ……」

慌てた千田が腰を捩って逃れようとするから、

「有介、もっと感じて…」

耳元でささやけば、

「んぅっ…ぅああっ…はぁっ…あっ」

千田が、自由になっている方の手で、陸の髪に指を絡ませてきた。

こんな姿、"翔子"や"アンドウリエ"は見たことがあるのだろうか……
そんなことをふと考えて、陸は慌てて首を振った。

迎えに行った自分に気付かず千田が並べ上げた、元彼女の名前2つ。
そんな彼女のことを、『憧れでした』『舞い上がっちゃって』と話しているだけで、あのときの自分の心には嫉妬が湧き上がっていった。
たとえ経験が2人だけだったとして、千田はきっと、自分よりもまともに人を好きになってきただろうと陸は知っているから。付き合ってきた女の名前なんて直近までしか覚えていない自分よりは、数百倍まともな恋愛をしてきたであろうことなんて、考えなくても分かることだと。
だから、過去のことだと分かっていても、当時の千田が彼女に夢中だったのだろうと考えるだけで、自然と顔がこわばっていた。そして同時に、美香と鉢合わせた上に過去を知らされた千田の思いはどんなだっただろうと痛感もしたのだが、それでもそんな自分を棚に上げて、強い嫉妬に支配された。
千田に女性とそういう経験があることは、陸だって知っている。その彼女の両方と、もしくは2人目だけかはわからないが、こんな風に求め合ったのだろうかと考えるだけで、頭に血が上るほどの思いだった。

「過去なんて、二度と思い出せないようにしてやるから……」

呟いて、体中にキスをふらせていく。

―――お前を捨てた女なんて、記憶から消し去ってしまえ

過去の恋で彼が経験したことのある快感も、触れられた場所も全て、自分で塗り替えたいと。そんな強い征服欲に、支配されていく。
こんなに誰かに執着する恋なんて、執着されたい恋なんて、生まれて初めてだ。

―――そんな風にしたのは、他でもない、お前やからな

千田から下着ごとジーパンを一気に脱がせてそれを掴むと、
間髪入れずに陸は、口の奥まで、深く咥えた。





「な、なおき……」

さすがにマズいと、大河が腕を突っぱねた。
そんな大河は、シャツは全開で、半分まで脱がされた状態で。ジーパンはジッパーが外され、下着の中に手をつっこんだ直希に煽られたそれは、抵抗する腕とは裏腹に存在を主張していて。
文句をつけながらも、流されている正直な体。そもそも、本気でやめるつもりは無いのが、直希には分かる。形だけの抵抗は、何の意味も成していないのだから。
そして直希だって、同じように大河に下着の中に手を突っ込まれいじられていた分、熱は冷めるどころか上がる一方だ。その上、自分がやったとはいえ乱れた格好の大河が目の前に居るのだから。しかも目を潤ませて。
これで"もうだめだ"と言われたところで…

「俺とっくに火ぃついちゃってるから無理。もう観念して」

そう言って、直希は大河を押し倒した。
ベッドに置きっぱなしのスウェットに手を伸ばし、大河の腰の下にあてがう。
ジーパンと下着を引き抜いて、大きく両足を開かせると、間に入り込んだ。

「俺も暴走しないように気をつけるから。大河も、声出しちゃだめだよ?」

押しのけようとする大河の手を掴んで、床に押し付ける。もう片方の手は、指を軽く舐めて濡らし、大河の後ろの入口へとあてがった。

「む、無理やて…っ!あっ…」

空いている手で直希の手を制しようとした大河だが、迷わず入り込んできた指に、思わず仰け反った。

「しっ…大河」

直希が、床に押さえてつけていた手を離し、大河の口を塞ぐ。
そのままナカに指を埋めていけば、大河は一切抵抗しなくなった。

「痛くない?」

優しく問いかければ、大河も素直にコクンと頷く。縋るものを探しながらさまよっていた手は、直希の両肩に辿り着いた。
直希が根元まで入った指を動かしながら、奥の一点を突けば、

「んん~…」

立てた足をピクッと動かして腰を浮かせて、大河が快楽の声を耐えながらまた仰け反った。
指を掻き回すたびに、静かな室内には大河の呻く声と粘着質な音が響きだす。
その声も、快感に蕩けてゆったりと瞬きをする緩慢な仕草も、どんなビデオの"プロ"だって顔負けだと直希は思う。もちろん、自分はそこまでその手の役者を知っているわけではないが。
そしてそれが、自分が与える刺激から生まれる姿だと思えば、もうたまらなくて。
指をもう1本増やしながら、いつまでも口を塞いでいてはかわいそうなので離そうとした瞬間―――

「……え?」

その手を、大河が抑えた。
じぃっと、直希を見上げてくる潤んだ目は、必死で何かを訴えていて。

「このままが…いいの?」

訊ねると、何度も頷く。
つまりは、声が漏れるのをお前が抑えていてくれと。
懇願するような瞳が、直希を貫いた。

「……大河…(ズキュ(〃△〃)ーン)」

この状況で暴走するわけにはいかないのに、またもや無自覚の煽りを受けて、直希が必死で堪えていると、

「ん……」

くぐもった声で訴えるように小さく声を出した大河の腕が、再び直希の首に回されて。もう観念したとばかりに、自らも快楽を追う意思表示を見せている。
直希は彼の口を塞いだまま顔を近づけると、直前で手を離してそっとキスをした。

「キスするときは、例外ね?」

そしてまた、手で口を塞いだ。

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